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ノロウイルスなど感染性胃腸炎増加 注意を
11月18日 11時10分

ノロウイルスなど感染性胃腸炎増加 注意を
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冬に多いノロウイルスなどによる感染性の胃腸炎が、今年は、この10年で最悪の患者数となった平成18年に次ぐペースで増えていることから、国立感染症研究所が注意を呼びかけています。

国立感染症研究所によりますと、全国およそ3000の小児科から報告されるノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者数は先月中旬から増え始め、今月4日までの1週間で1病院あたり5.58人となっています。
これは去年の同じ時期の1.7倍で、この10年で最悪の患者数となった平成18年に次ぐペースです。
都道府県別では、兵庫県と福岡県が13.33人で最も多く、石川県が11.90人、宮崎県が10.03人と、全国の39の都道府県で前の週よりも増加し、年齢別では、0歳から3歳までの乳幼児がほぼ半数を占めています。
ノロウイルスは感染力が非常に強く、患者が吐いたものなどに触った人の手などを介して口から感染し、激しいおう吐や下痢を引き起こします。
このため、石けんを使った手洗いを徹底することや、吐いたものや便を処理する際はマスクや手袋をしてぞうきんなどでふき取ったうえで、塩素系の消毒剤で消毒する必要があります。
国立感染症研究所の安井良則主任研究官は、「来月初旬には流行のピークを迎えると見られる。予防策を徹底するとともに、感染した場合には、脱水症状にならないよう、こまめに水分を補給してほしい」と話しています。

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