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放射線量が分かるカメラ開発
11月15日 22時47分

原発事故で広がった放射性物質を取り除く「除染」に活用してもらおうと、大手機械メーカーの「三菱重工業」とJAXA=「宇宙航空研究開発機構」は、放射線量の高い場所を目で見て分かるカメラを共同開発しました。

三菱重工業とJAXAが開発したのは、放射線量の高い場所を感知する特殊なセンサーを搭載したカメラで、15日、試作機が公開されました。
このカメラで空間を撮影すると、放射線量が高い順に赤や黄色、緑などの色がついた状態でモニターに映し出されます。
このカメラを原発事故で広がった放射性物質を取り除く「除染」の際に活用すれば、作業員の安全確保や除染作業の効果の確認に役立つとしています。
こうしたカメラは、ほかの大手電機メーカーも実用化していますが、今回開発されたカメラは、前方180度という広い角度で放射線量を確認できることが特徴だということで、今年度中に販売を始める計画です。
開発責任者を務める「三菱重工業」の黒田能克さんは、「多くの人が使えるように独自の販売方法も考えて、除染に役立ててもらえるようにしたい」と話していました。

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