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政治
【熱狂の爪痕】(3)「政治家の就職の世話なんて…」 被災地置き去りに怒り
2012.11.19 14:17
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「災害に備える国に」
陸前高田市の小学校に近い丁字路。朝の登校時、市議の佐々木一義さん(59)は赤い誘導棒を手に交通整理を続けていた。
平成18年、父親から継いだ食品会社が倒産し、新聞配達やホテルマンをした。震災では、小中学校の同級生だった妻を失った。炊き出しや交通整理を手伝い、仮設で暮らし始めた昨年9月、「被災者の思いを行政へ届けなければ」と市議選に出馬。「おいらこの街が好きだ」と書かれたTシャツ姿で仮設住宅を回り、初当選した。
「震災では日本中、世界中の人から支援をもらった。本当にありがたかった。一方で、復興予算の流用問題で、国や政治家が被災者のことを考えていないことがはっきりした」
市議として1年余り働き、いかに国の主導で予算が付けられ、使われるかを実感したという。
来る衆院選についてこう語った。
「もちろん被災地のことを考えてもらいたいし、支援してほしい。それにとどまらず、南海トラフ巨大地震のような、今後起きるといわれる災害に備える国づくりをしてもらいたい」
■復興予算「流用」問題 被災した道路や堤防の復旧、高台集団移転などに使う復興予算が、被災地の再建とかけ離れた事業へ使われた問題。全国の防災対策などへ使うことが認められていたのが拡大解釈された。今月16日に行われた政府の行政刷新会議の「事業仕分け」では、来年度予算で概算要求された17事業のうち、内閣府の防災啓発事業など5事業が復興につながらないと判定された。
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