第三極結集を狙う前東京都知事・石原慎太郎と大阪市長・橋下徹は17日、合流を決めた。前日の東京での3時間近くにわたった協議に続き、石原が大阪まで出向き、太陽の党と日本維新の会の合併にこぎつけた。「政権交代可能な二大政党制」を目的の一つとした小選挙区制で民主党と自民党の間に割って入り、第三極が政権をとる――。1993年の衆院選で実現した細川護熙政権の再現を2人が目指している、とみる向きも多い。
「小異を捨てて大同団結する」。17日、大阪市内で石原は語った。先に固まっていた減税日本との合流より、橋下との合体をなにより優先した。政策も事実上、橋下の提示したものを丸のみ。16日、ホテルオークラで橋下に「私はワンポイントの先発投手だ。いまは市長を辞められないだろうが、次は国政を担ってほしい」と求めたように、17日も「私がやった後は橋下さんにバトンタッチする」。80歳で勝負をかけた執念がにじんだ。
石原が維新との大同団結を繰り返し訴えてきたのも、無理もない。現在の選挙制度では小選挙区はもとより、比例代表でも票が分散すれば新党には不利に働く。二大政党に有利な小選挙区制は、第三党以下が政権をとることは想定していない。候補者調整に失敗すれば、死票が増えるばかり。「自公過半数」を阻止できなくなる。
93年、日本新党代表だった細川護熙は自民党から飛び出した武村正義がつくった新党さきがけと共同戦線をはって選挙に臨んだ。細川と武村は半年後の「合併」まで宣言した。
選挙前からの、非自民政権なら「新生党党首の羽田孜が首相だ」との大方の見方に反し、野党第4党党首の細川が首相になったのは、さきがけと日本新党がスクラムを組んでいた事情も大きかった。
石原慎太郎、橋下徹、武村正義、羽田孜
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