中国人民銀総裁:人民元の交換性、為替制度改革で次の課題に
11月19日(ブルームバーグ):中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は、中国の為替制度改革で交換性が次の課題になるとの認識を示した。同国の新しい指導部に対して、成長維持に向けた経済改革の深化を求める声が強まっている。
周総裁は17日に北京で開催された会議で、「人民銀にとって元に関する次の動きは交換性の改革になると考えている」と発言。「それを実現する方針で、その方向に動いている。さらに前進する必要があり、一部で規制緩和を行うことになるだろう」と述べた。
周総裁の発言は投資のために国内外の資本の動きをより自由化し、為替レートを一段と市場に委ねるという共産党の公約を裏付けるものだ。共産党は先週、10年に一度の指導部交代という最も重要な局面を終えた。こうした改革は、習近平総書記が率いる中国の新指導部が今後10年間に実施することを求められる幅広い改革の一部になる可能性がある。
中国国際金融(CICC)の李剣閣会長は過剰な規制や硬直的な価格管理など政府の介入はこの数年間に「耐え難い」ものになっているとして、改革への「期待は高い」と述べている。
原題:Zhou Foresees Yuan Convertibility as Calls Rise for ChinaReform(抜粋)
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更新日時: 2012/11/19 06:41 JSTニュース一覧
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