【染田屋竜太】大阪市営地下鉄の駅に市内のベンチャー企業が開発した蓄光(ちくこう)型の避難誘導標識が導入された。光をためる素材を使い、停電時でも数時間光り続ける。広告と一体化していて利用料も市に入る「一石二鳥」の仕組みだ。
10月に淀屋橋、都島、谷町九丁目の3駅に計23枚設置された「しるべにすと」。同市浪速区の防災機器メーカー「リソウズ」が開発した。縦80センチ、横60センチで、非常口の方向を示す矢印に光をためる素材を使っている。周りの照明が消えても5時間光り続ける。
B3判の広告とセットになっており、広告主が払う年20万円の広告料から設置費用をまかなう。このうち年6万円は市交通局が「壁面使用料」として得る。リソウズの永留君明(ながとめきみあき)事業部長は「電源のいらない蓄光型は安価で設置や取り外しが簡単。非常電源がダウンしても影響しない」と利点を説明する。
ファッションから工芸、食、暮らしまで。沖縄に恋したビームスが案内する新しい「宝の島」の歩き方。BEAMSのトラベルガイド第1弾。