『月野どんぶり』 written : S★D★A★ ある土曜の昼下がりだった。 「たぁだいまぁ!!」 扉が勢いよく開き、二つの影が玄関に入ってきた。 「……はれ?誰もいないのぉ?」 はた、と動きを止めて、金色の髪をもつ少女は首を捻った。 「あれ、うさぎちゃんったら覚えてないの?」 あ゛。 「もっちろん覚えてたわよ〜!そうそう旅行にいってたのよねぇ〜」 気の抜ける、間延びした声が乾いた笑いを上げた。 「やっぱりぃ。なんだ、夜まで帰ってこないんだぁ」 食卓の上に置いてあった手紙を無造作に投げ捨てると、うさぎはそう言って疲れ切った溜息を一つ吐き、そして鞄を床に投げ出しながらソファにその身を沈めた。頭の後ろで腕を組み、天井を見上げながら目を閉じる。 「今日はスゴかったよね〜」 そう言いながら、少女はついさっきまでの戦いを思い出していた。 「そうね。だんだん、敵が強くなっているわ」 そう言ったのは足下に蹲る牝の白猫だった。 「にゃはは、だぁ〜いじょうぶよぉ。余裕余裕っ」 前肢で顔を覆いながら、ルナは低く唸り声を上げた。 「でもさ…ふぁ…疲れたよねえ……ふぁ〜ぁ…まだ進悟もいないし………学校………ああもう…つか…れ………」 きしっ。 「くぅ〜……すぅ〜……すぴぃ〜……んぁ……」 うさぎの身体がソファへと倒れ込む音がして、しばらくすると寝息が流れてきた。 「へ……?ちょっとうさぎちゃん?!こんな所で寝たら風邪ひくわよ」 くぅ……くぅ…… しかし、そう声をかけた時にはもう熟睡してしまった後だった。 「はぁぁ……眠ってれば、可愛いんだけどねぇ」 もう数年経てば、可愛いから美しいへと変化するであろう美少女の姿がそこにはあった。記憶の底にある、月の王国のプリンセスの姿へ。そして世界で最も美しかった女王の姿へ。 「んがっ…んごぉぉっっ……ぐがぁぁ…ずびぃぃっっっ……」 だがさらにしばらくすると、全てをぶち壊す音が周囲を満たしていく。信じられない事に、大口を開けてとても気持ちよさそうに鼾をかく少女がそこに寝ていた。しかもその格好たるや、百年の恋も一遍で醒めるが如き姿だった。 「はぁぁ……前言撤回。やっぱ眠っててもダメね」 左手を背もたれと頭の間に入れてはいるが、右手はだらしなく床へと落ちている。なんどか寝返りなどでずれた結果、セーラーの上着が上にずれ、白く薄い少女のお腹とへそが剥き出しになっている。しかも左脚が畳まれて膝立ち、右脚は手と同じくずれ落ちているため、セクシーな制服と近隣で評判の五番町●学校のミニスカートが大きく捲れ、スカートの下の純白のパンティを大股開きで見せてしまっている。 「はぁぁ……これじゃ、衛さんに愛想つかされても仕方ないかもね……」 そう深く溜息を吐く、ルナだった。 扉の開く音と一緒に、甲高い少年の声が家を巡った。 「暴れん坊将軍のお帰り…ね。あたしあの子苦手なのよ〜。先、戻ってるわよ、うさぎちゃん」 もちろんルナはうさぎ以外の家人からはただの飼い猫に過ぎない立場だ。だから聞こえていないだろうとは判っていたが、囁くように一応それだけ声をかけると、素早い動きで居間から抜け出ていった。 「なんだよ、バカうさぎはまたこんな所で寝てんのかよ」 しばらくして居間にあらわれたその声の主は、ソファの陰から見えている髪と手を見つけると途端に嘆息して、心底あきれ果てた声でその持ち主を罵った。 「だからよ、いつもいってんじゃねぇか、ここで寝んなよバカって……」 いたずらがきでもしてやろうかと表側に回った途端、進悟の言葉が失われた。 ごくり。 唾を嚥下する音が静かな居間に響く。 「っ…ん………く………っ………」 進悟の瞳にそのお腹の、太ももの肌が艶めかしく映り込み、だらしなく開いた股間の奥にある剥き出しのパンティが飛び込んできた。 「こ…この下にも、あるんだよな…」 もちろん進悟はまだ●学生だった。しかもこのあいだ、つい半年程前に精通を経験したばかり。だが、誰にも話せない事だったがもう彼は大人だった。 夢の中でうさぎは愛しの衛といちゃついていた。熱い唇が顔をついばみ、右手がお腹を、そして左手が太ももを撫でさすってくる。じんわりとした愛撫はどんどん大胆さを増し、快感が痺れるほどに送り込まれてくる。 ん?……気持ちいい……はぁ……あたし…ああ、マモちゃ〜ん。んふぅぅ……☆ うさぎも負けじとその指を衛の股間へと垂らし、その反り返ったモノを愛撫していく。びくりと痙攣し、その先からぬるぬると出てくる汁を塗りたくって。 ああん…美味しそうな匂いぃ……ふふ、もう出てる…やらしい匂い、匂いがぁ…… つんと鼻をさすニオイが立ち上り、うさぎのまろやかな肉体の丘陵を駆け登ってくる。愛しいおチンチンのニオイ。セックスのニオイ。 声が耳に届いて、うさぎは目覚めた。可愛い、かぼそい声だった。 しゅっ、くちゅっ、ちゅっ、ぐちゅっ!! 自分より小さな手が、何かを握って、そして前後に擦っている。水分を含んだ音が断続的に響き、なにやら甘く、クサイ匂いが鼻をつく。 「あっ…くぅ…ふ、ふぅ……」 な、なんで、目の前に、目の前になんでおチンチン?!!!! 声を上げそうになるのをぐっと堪えて、うさぎは眼前の異常な状況を理解しようとした。目の前に男の性器がある。股間から反り返った、小さいが確かに男の性器が。 「うぁ、凄ぃ……この、このパンティの奥にも、オマンコあるんだよな…バカうさぎの、きっと綺麗なピンク色のオマンコ、あるんだよな………」 声と、男性器が、薄目を開けるうさぎの肉体の前を右往左往していた。顔の前で止まり、お腹の前で止まり、そして股間の前で止まる。 「うは…はっ……ぅっ…ぉっ……」 ちょっとちょっと、どうすればいいのよぉ!─── くちゅ!しゅっ!しゅちゅっ!くちゅ! それはひたすらに格好悪く、そして信じられないほどいやらしいものだった。目の前で勝手に盛り上がり、そして高まっていく何かが見えるようだった。 うわぁ…凄い…あんなに…ああ、あたしもなんか……うわ、やらしい気分になってきちゃうよぉ……… そういえばマモちゃんのって、どれくらい見てないのかなぁ───ふと思う。もう長い間、彼に会っていない。手ひどい言葉でフられ、仲間に慰められたりもした、最愛の…… 「で、でちゃうぞバカうさぎ……お前がこんなにやらしいから……」 物思いにふけろうとした刹那、うわごとのような進悟の声でそれは打ち破られた。 ───ひえっ?! うさぎは息をのんだ。自分の横に立たれた瞬間に茫洋とした思いは吹き飛び、オトコという脅威に対して目が醒めた。 ───ちょちょちょっと待ってよ!もしかして顔?こいつあたしの顔にかけるつもりなんじゃぁ……?!!! その途端、傍目にも判るほどうさぎの顔は青くなっていた。 ───ま、マモちゃんにだって、お顔に直接なんてされたことないのに!い、いや、いやぁぁああああっっっ!! 思考がキレた。 「こ、こらっ!進悟っ!何やってんのよっ!!!」 完全に裏返った、しかし強烈な否定を込めた叫声が迸った。 「し、下すっぽんぽんでお姉ちゃんに精液かけようなんて、な、何考えてんのよあんた!」 顔を真っ赤にしながら、うさぎは続けざまに弟を睨みつけた。 「う、うるせぇ!そ、そんな格好で寝てるのが悪いんだろ、バカうさぎっ!!」 矢継ぎ早の叱責に竦んだ弟が、滅茶苦茶な理屈で精一杯の抵抗をはかっていた。 両手を顔にあて、視線を塞ぐようにしてうさぎは弟の股間を指さした。 んっ…ごく。 進悟はそれに気付いていた。そろそろと足下に落ちていたパンツを足に通していく間中、視線は姉の膨らんだ股間に釘付けになり、しかもなんとなく湿っているような色に変わっている部分に意識が集中していく。 …しゅ……しゅ…… だが、どんなにゆっくりした所で、パンツ一丁穿くのにさほどの時間はかからない。進悟は露骨に残念そうな顔をしながら最後まで引き上げると、その縁のゴムを二、三回なぞって動きを止めた。 あ…あれ?───だが、そのブリーフを穿き終えたところで、進悟は情けない表情を顔にへばりつかせていた。 「な、なによ進悟、どうした…の?」 ゆっくりとした着替えを実はかなりドキドキしながら楽しんでいたうさぎは、途端に表情を変えた弟に疑問の声をかけた。 「な、なぁ、バカうさぎ……その、オレのチンチン…勃たないんだけどさ…」 恐怖すら垣間見える震えた声で、進悟は姉の顔を見やった。自分の性器が、頭で興奮しているにも関わらず全く反応してくれていないのだ。 「あ゛………な、何言ってんのよアンタは……」 呆れた声で、うさぎは顔に縦筋を入れる程の表情を浮かべながらそう言った。 「だ、だって、バカうさぎのそんなやらしい格好見てんのに勃たないんだぞ?!お、オレのチンチンが勃たなくなってたらどうしてくれるんだよ」 再びブリーフを引き下ろし、見せ付けてまで己の正当性を主張しながら進悟は逆ギレ状態で叫んでいた。射精もしないで勃起状態を抜けたのが、進悟にとって初めての経験だったのがそれに拍車をかけていた。考えてみれば朝勃ちの時は別に射精などしないのだが、興奮しきった頭ではそんな事すらも頭には上がってこない。 「あたしのせいだっていうわけぇ?!」 はれはれ……もう、なんだっつうのよ一体…… 「もう、何言ってんのよ、なら、かしてみなさいよ」 経験者としての気安さがあったのかもしれない。 「ほら、きちんとおチンチン勃つじゃない。へへ〜んだ、お姉ちゃんを騙そうったってそうはいかないんですからね。進悟みたいな毛の生えてない子供に騙されるほど、わたしは子供じゃないんだからぁ」 言いながら、うさぎは無意識のうちにその手首をこね回していた。勃起した性器の先っぽを甘く見つめながら、進悟の皺袋を下から優しく包み込んでやわやわと揉みしだくと、そのまま袋を指の間を通して落とし、股間の両側を指先で撫で上げつつ柔らかい皮につつまれた先っぽへと進んでいく。 「ぅあ…」 進悟が小さく呻いた。その途端、ペニスの膨張が一気に加速し、ぬるりとした粘液を振りまきながらへその方まで完全勃起する。 「へっへ〜、かぁわいい声出すじゃないのぉ。もうやぁらしいんだからぁ!」 うさぎは優越感を満面に湛えて弟の股間を弄んでいた。いつもやり込められている反動からか、唇を咬んでそれに耐えている進悟の表情からこれ以上はない勝利の陶酔が沸き上がってきていた。 「バカうさぎ…慣れて……んだな」 びくん、とうさぎの手が止まった。 「い、いいでしょ、そんな事は」 進悟の目の色が変わってきていた。滾るような男の目の色だった。 「ちょ、ちょっと、あたしたち姉弟なんだよ?!そんな……」 進悟の表情に何とも言えない懊悩の色が浮かぶ。 「そうじゃなくってさ……!!そうじゃ……くっ…うっ……ひっ…ひっく…う……うぇ……」 いきなり、嗚咽が漏れた。進悟の顔が下を向き、肩がブルブルと震えている。 「だって…だって………」 意外な展開にうさぎは戸惑い、そしてうろたえた。 「な、泣いてるの?」 嘘泣きではなかった。だだをこねる副産物としての涙が、年相応に進悟にも備わっていただけだった。ただ、今迄は姉の前で見せたことがなかっただけだった。 ───ま、いっか。 「わ、わかったわよ、進悟。わたしのせいでおチンチン勃っちゃったんだし…いいよ、しても───でも、ちょっと後ろ向いてて。あ、その、進悟も……シャツ脱いじゃってね」 「う、うん」 今や進悟の心は既に悦びで埋まっていた。興奮にペニスが震え、蹲りたくなる程に全身が期待に打ち震える。 この子と…いまから……やっちゃうんだ……… それを目にしながら、うさぎは肉体の芯が熱くなっていくのを感じていた。幼い弟の、すらりと反った背中や、キュッとしたお尻を見ているだけでゾクゾクと鳥肌が全身を覆ってきて、強く腿を摺り合わせたくなってしまう。 キュ…キシ…ギュシ…ファサ…バサ……ギシ…… ぼーっとした熱さを顔に感じながら、うさぎはゆっくりと自分の服を落としていった。スカーフを解き、セーラーから首を抜く。ホックを外してチャックを下ろし、スカートを足元へとぽとりと落とす。そして、あまり飾り気のない特注のブラジャーを丁寧に外してから、N字になった姿勢で手を伸ばし、つま先からパンティを抜き去っていく。 「いい……わよ…進悟」 恥ずかしげな声を合図に、進悟はおそるおそるといった風に振り向いた。 「うわ…」 ソファに横たわる姉の姿は、想像を遙に超えて綺麗だった。だらしない表情と格好ですらあれほどにいやらしかったカラダが、恥ずかしげにはにかむ表情と組み合わさって目の前に現れた途端、とてつもない劣情を少年のカラダに注ぎ込んでいく。 「は、恥ずかしいじゃない…進悟ってば」 ぶるん。 弟の視線に耐えられず、思わず身を捩った拍子にその胸がたわわに揺れた。 ゴキュ。 生唾を呑み込みながら、進悟はその予想以上の乳の形に目を奪われていた。 「お、お姉ちゃんのおっぱいって、こんな大きかったんだ……ね……ねぇ……いい……?」 棒を呑んだような表情で硬直する弟にちょっと優越感を感じて、うさぎは弟に優しく微笑んでみせた。 「いいよ」 ピンク色に紅潮していやらしさを増す肌の色が、興奮にうっすらと汗をかき、振りまくようにあたりに香る肌の匂いが、進悟を虜にし、その箍を外させていく。 「うわっ…気持ちイイ……」 遠慮がちに触れた途端、掌が得も言われぬ弾力を伝えてきた。反射的に揉み込んでいくと、まるで柔らかいゴムを握っているような、なんともいえない握り具合が進悟の全身に総毛立つような達成感を感じさせる。 「こんなにデカいなんて…それに…乳首もこんなに……」 ちゅぴっ… 「あああっっ?!あんっ!し、進悟、こらっ」 おずおずとだったが、その動きは直線的だった。おっぱいを揉まれることにうっとりしそうになっていたうさぎの肉体が、乳首を舐められた事でビクリと波打つ。 「ああ、硬くて、コリコリしてて……んちゅ……はぁ、うさぎの、うさぎの乳首すごく……ちゅぱ…ん、美味しいよぉ……」 ちゅぴ…れ…ちゅぱ…ちゅぅ…! 「んひゃぁ……!んんっ、うはっ、し、進悟そこっ……あた……しっ…あひっ……んんんっっっ……!!」 進悟は無我夢中でうさぎのおっぱいにしゃぶりついていた。 「ひゃぁ!うひっ?!い、いいいっっ!んんっ……ふう……ふぁぁあっっ!ああっ、あああんんっっっっ!!」 乳房を掴めるほどは大きくない手でおっぱいを絞る。両脇から挟み込み、持ち上げ、こね回す。乳首を摘み、それを持ってぐりぐりと円を描くように弄び、上から押し潰しながら何度も何度も揉みしだいていく。 「うはひゃぅ…はぁひぃいっっ…うは、ひいいいいっっ!…ああああああ!!」 彼女にとっては敏感すぎる性感帯である乳房と乳首をいいように弄られている快感に、うさぎは激しくお腹を波打たせながら引きつった喘ぎ声を上げ続けていた。 くちゅ、くちゃ、ぐにっ、ぬちゅっ… いまや進悟はその豊満な乳房に顔を埋め、蜥蜴のように身を捩りながらその胸を、腹を、太ももをうさぎの肉体に擦り付けるように擦り付けていた。 「ね、ねぇ、お、オレもう我慢できないよぉっ……」 喘ぎながら、揉みしだきながら進悟が乳房の間で懇願した。小さく赤い舌で乳房の間を這いずりまわりながら、顔を押し潰すように両脇から乳房を挟み込んだ姿のままで。 「お姉ちゃん、おねえちゃん、入れ、いれさせて、ねぇ、入れさせてぇぇええっっ!!」 そしてなにより進悟は自分の腰を、うさぎの太ももに突き刺すように擦り付けていた。 「え、だ、だめよぉ、そんな、そんな事したら赤ちゃんできちゃうよぉ…」 いつもの生意気さが消え去った口調で、進悟はただただ甘えた声でだだをこねていく。腰をくねくねと動かし、熱く膨らんだ生殖器を柔らかい姉のお腹へと押しつけ、ねじり込むように捏ねまわしていく。 くちゅ…ぬちゅ…ちゃ…くちゃ… あ、お腹の上におチンチンがある…はぁ、すっごく熱くてぇ…硬くてぇ…ぬるぬるでぇ…進悟のぉ…おチンチン…すっごぉぃ…… その答えとは逆に、うさぎの頭の中はもうトロトロに蕩けていた。進悟の行う、執拗で、そして精一杯の乳房への愛撫に心がぬるみ、ストレートにセックスを求める表現に股間が熱くぬかるんでいた。 い、いいよね…だって、気持ちイイもんね……わたしの… 「ね、ね、じゃ、約束する…?…ね、イクときは、抜いて出すって。出す時は、お腹でも、おっぱいでも…お顔でもいいから、外に出すって…」 今となってはうさぎにとっても、我慢できないのは進悟と同じだった。 外に出せば、赤ちゃんできないもん───おぼろげで怪しげな知識が、うさぎの心に妥協点を与えていた。 「うん、うんっ!」 首をガクガクと縦に振りながら、進悟は満面に悦びの表情を浮かべた。 「じゃ…来て」 ソファの上でうさぎの両脚が大きく開かれた。 パッパンパパッパンッ! 「しっ、進悟ぉ!あ、んたのっ、あんたの凄いひっ、よぉおっっっ!!!」 進悟のペニスがうさぎの膣の中をとんでもない速さで突き抉っていた。 「わたし、わたしわけわかんなくなっちゃうよぉぉおおおっっっっ!!」 いつもの蔑むような調子ではなく、何かに必死にしがみつくような声で進悟は姉の名を連呼していた。汗だくになる程の動きで腰を前後させ、自分の精子を注ぐ筒を姉の穴の奥深くまで打ち抜くように突き入れる。 「進悟、しんごっ、しんごぉぉおおっっっっ!!!」 進悟の腰の突き上げに合わせて、うさぎの腰が浮き上がる。革張りのソファがキュッキュと軋み、二人の汗にまみれてぶちゅぶちゅと音を立てる。 「うひっ!ああっ!お、おっぱいっ!ひゃぁ!ああ!うあぁぁああっっ!!!」 乳房にしがみつくように指がめり込んでいた。 進悟のおチンチン凄いっ!!ああ、どんどん膣に入ってくるぅ!おチンチンだけじゃなくって、おチンチンの玉まで突っ込まれちゃうみたいにぃぃいいっっっ!! 股間から注がれる肉の悦びに頭を打ち振りながら、うさぎは哭き喘いでいた。 「もっとぉっっ!もっと突いて、おチンチン突いてぇぇへえぇえっっっ!!進悟の、進悟の勃起おチンチン、わたしのオマンコに、全部入れてぇぇへぇぇええええっっっっ!!!」 弟のペニスに思うまま貫かれながら、姉の膣にいいように扱きぬかれながら、いまやただひたすらにセックスを貪り合う姉と弟は、全身を濡れそぼらせながらソファの上で悶え、喘ぎ合う。 「あぅ、イク、イッちゃうよ、オレ、オレ!」 外っ!そとっ! 「で、でもイクんでしょ、お姉ちゃん、イクんでしょ!」 ずぽっ!ぱんっ!じゅぱっ!じゅっ!ぱっ!ぱんっ! 「うひっ?!ひっ!いや、やぁあっ!あああっ!あおおっ!おはっ!は、はひぃいいっっ!!」 うさぎの全身がおこりのように震え、甲高い声が一層高く、裏返っていく。進悟はそんな声に耳からも悦びを感じながら、股間に駆け上がってくる衝動に意識を集中させていく。 「い、イキそう…オレ…オレ……!!」 ビクンビクンビクン!!! 「うあああああっっっっ!!」 その瞬間、進悟の腰が跳ねた。絶頂の締め付けに絞り出されるように、全身が引きつったように硬直し、そして─── びゅくぅっ!びゅくんっ!どびゅぅぅっっっ! 「うはっ!ひっ!おあ、あぅ、お、ほっ…ああっ……!!!」 次の瞬間、進悟はその股間から姉の股間へと思うさまに注ぎこんでいた。 「うっ!んあぁっっ!ば、バカうさぎに射精して…るっ!!」 びゅぶっ!どくんっ!どびゅるっ!! 股間に迸る堰が切れたような勢いの射精。絶頂に恍惚と溶け崩れていたうさぎが、予期していなかった刺激に反射的に我に返り、驚愕の声を上げる。 「な、中はダメって言ったでしょ!?ああ、いやぁぁぁぁ………!!」 だが、当然のようにうさぎの叫びなどおかまいなしだった。 びゅるっ!びゅぶぅっ!ぶびゅ!びゅるるっっ!! すごい、すごいや、ち、チンチン、チンチン吸い込まれちゃう!! 「うはぁ……ひっ……お、オレ、おねえちゃんを妊娠させてるんだぁ……精液いっぱい射精して…オマンコ妊娠させてるんだぁ………」 しゃ、射精されてるよぉ! うさぎは絶頂の直後で敏感になりすぎた感覚で弟の射精に翻弄されていた。そして精を受け止める女としての悦びと、騙されて射精される事に対する嫌悪と怒りに心をないまぜにされながら、尻の奥に、とてつもない何か、痒みと疼きが入り混じったかのような何かが外から入り込んでくる感覚に総毛立っていた。 「い、いやっ!ひぅ…な、なにこれっ…うひっ!ああ、うぁあっ!あああっっ!!」 普段の悦びとは違う、暴れだし、悶え狂いたくなるような感覚。肉体のどこかにある芯を容赦なく捩られるような、蹲ってのたうちまわりたくなる堪えようのない感触。 「凄い、凄いよっ!うさぎのオマンコ、ママのオマンコよりキュッキュッって締まって……どんどん射精しちゃう!オレのチンチンどんどん射精しちゃうっ!!気持ちイイっっっっ!!!」 どぶっ!ぶびゅぅっ!ばしゃっ!びゅるばしゃっ!! 「ひっ!ま、まだでてっ…うあぁっ!!……ママ?ママってあんたひょっとしてママを妊娠させたのもあんたなの?ああんもぅ信じらんないよぉぉおおっっ!!!」 ママも───ゾクリ、と肉体に疼きが走る。熱く満たされた膣になにか漏らしたようなぬるみが被さっていく。 「ママは悦んでくれたよっ!もっと、もっと射精させてくれたよっ…うはぁ!…まだ出るよっ、まだ射精するよぉっ!おねえちゃんの子宮の中に射精するよぉぉっっ!!オレのっ、オレの精液でお姉ちゃん妊娠させてるよぉぉぉっっ!!!」 妊娠、ママとおんなじ精子で、わたしも妊娠しちゃうのぉぉっっっ??!!! 「まだ入ってくるぅっ!進悟の、進悟の精子がわたしのオマンコにドビュドビュってぇぇっっっ!!」
───いや、そんなのいやぁ…誰か、誰か助けてぇ……!! 「プリンセス…プリンセス……!」 「プリンセス!!!」 泣き顔を腫らしながら、うさぎは大音声に耳を殴られたように覚醒していた。 「え…ここ、どこ?」 どう言えばいいのだろう。何も見えない闇の中に、うさぎは立っていた。しかも、服を着ていた。ついいままで裸だったはずなのに、見慣れた制服でもなく、戦闘服ですらない。それは水晶の力を解放する時のコスチューム。即ち、王女の正装を。 「はい、プリンセス。あなたのルナに連絡を受けました。勝手とは存じますが、今、時を止めさせて戴いております。おそらくはまだ受精はされていない筈です。今なら、命が生まれるまえに浄化をかける事が可能ですが」 先ほどの声はどこへやら、闇のように静かに、プルートは俯いたままでそう話しかける。 「命……?」 受精───いきなり恥ずかしくなって、うさぎは顔を真っ赤にした。そうだ、いまさっきまで、自分は進悟に射精されてたんだっけ。でも、それが……浄化? 「で、なに、浄化するって?」 小難しい話は苦手だった。でも、なんとなくわかる。 それは女だけの王国ならではのシステム。 「じゃ、じゃぁ、それすれば、ちびうさのパパがこいつになる事はないのね?!」 ちびうさ───その瞬間、プルートの声が殺気すら帯びて低くなった。 「スモールレディの父君はエンディミオン様以外にはあらせられません。プリンセス、それは当然の事です」 スモールレディ。その単語だけ、怨念すら感じられる程の想いがこもった声で二人の間を渡った。 「え、えっと、その浄化ってどうやるの?」
「よろしければわたくしが」 そう言ってうさぎは目を閉じた。口をつぐみ、眉に皺をよせる。 『痛いのかなぁ?苦いのかなぁ?長いのかなぁ?だったらいやだなぁ』 言ったはいいが、やっぱり怖い。 「プリンセス、動かないで……もう、終わりました。安全です」 きょとんと、うさぎは目をしばたたかせた。 「はい。完全です。プリンセスの膣内及び子宮内の全ての精子は死に絶えました。この媾合によって生命が生まれ出る事はありません」 事務的な口調で、生命への冒涜的な事実が語られた。それを紡ぐプルートの表情が、常の無表情とは違う一種痛々しい雰囲気を纏っている程に重い事実だった。 「ほんとに?マジでマジで?これで妊娠、しないの?!」 気圧されるように、プルートの声が揺れる。 「そっか、妊娠しないのかぁ」 とんでもなく嬉しそうな声だった。 「ねぇ、あのさ、ぷるーと、お願いがあるんだけどさ……」 なんとなく不審なものを感じ取りつつ、プルートは丁寧に応じた。 「マモちゃんには内緒ね」 そう応えた瞬間、にんまりと、うさぎの顔が崩れた。 「よかったぁ。さすがプルートよね、何にも言わないでも頷いてくれるなんて、凄い!」 いまやうさぎは自然とプリンセスの立場に口調を変えていた。 「もう一回するからさ、そんときもしてね!」 プルートの目が点になる。 「んとね、進悟のね、すっごく気持ちいいの。もちろんマモちゃんのが一番なんだけど、なんだか最近、マモちゃんあたしの事さけてるから、ずっとしてなくて」 いきなり、そして自然にうさぎはプルートの額にキスをした。そして胸元のペンダントを軽く手で撫でる。 「あ……」 遠くでプルートの驚きの声が聞こえ……そしてうさぎは天井を見ている自分に気付いた。 「うは…まだ射精してる……凄い…進悟の精液……いっぱぁいわたしの子宮にどぷどぷぅ………」 いまやとめどなく注ぎ込まれる精液の勢いに流されるままに、うさぎの心は流されていた。全身を包み込む初めての悦楽に、熱い喘ぎだけが迸っていく。 「う、うはぁ……」 虚ろな目で射精の快楽に溺れる弟の下で、その姉は安堵と悦楽に身悶えしながら喜悦の涙を垂れ流していく。 「お、おねえちゃ…ん……うは……抜かないで、もう一回……いい?」
腰がぬちゃりと浮いた。それが答えだった。
さてさて、どうでしたでしょうかね(笑)。1本の作品でまとめるには、これくらいはヲチ付けておかないと寝覚めが悪いです(苦笑)。 じゃぁなんでもう一つの方にヲチが無いのか、という事を言えば、要するにそういう事です(ってどういうことだよ)。まだヲチてないわけですよ(含笑)、あっちは。 ちなみにフォントはFAぽぽる推奨です。一応あかるいSSSはこっちでいこうという形で考えつつありますね。
しかし、セラムンSSS(つうかUSS専用寄贈SSS(笑))、書いてて愉しいです。自分がこのさき自発的に書いていくであろう作品群では明らかに使う事のないシチュエーションが満載なので、出し惜しみの必要がほとんど無いっていうのが凄くイイのです。一作入魂、全力傾注って感じ。 ちなみにこれ、他の作品だと「あ、この描写は次にとっとこう」とか、「この尻シチュはあれで使うんだからここは我慢我慢」とか、結構難しい事いっぱいだったりするのですよ(爆笑)。特に星界なんか酷いのよ?あれストーリー物だから段階踏んで濃くしないと最後まで使い続けてはもらえんだろうという大前提があるんで、キャラが使ってる単語にすら裏では意味があったりね。表現描写を抑えてる部分なんか、正直フラストレーション溜めながらだったり(苦笑)。だからって1年半ほったらかしってのもまずすぎると思うけどさ(死)。 |