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中国首相、南シナ海で配慮求める カンボジア首相と会談

2012/11/19 11:18
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 【プノンペン=伊藤学】カンボジア訪問中の中国の温家宝首相は18日夜、首都プノンペンでフン・セン首相と会談した。東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国のカンボジアに経済支援を約束する一方、一連の首脳会議の議事運営で中国の立場に配慮するよう求めた。中国とASEANの一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題が会議で紛糾しないよう、布石を打った格好だ。

 温首相は「中国はカンボジアの経済発展への支援を続ける」と表明。カンボジアに約3億2900万ドル(約260億円)の経済支援を実施することで合意した。

 会談では南シナ海問題にも言及。温首相は「(同問題は)2国間で解決すべきだ」と従来通りの考えを繰り返し、会議で同問題が多国間に広がらないよう、カンボジアにくぎを刺した。

 19日の中国・ASEAN首脳会議や、20日の東アジア首脳会議(サミット)で南シナ海問題が焦点になるのは必至。カンボジアを取り込み、議論を優位に進めようとする狙いがある。

 すでに会議では、カンボジアの中国配慮がにじんでいる。カンボジアは18日に開いたASEAN首脳会議の議長声明発表を20日に延期。同国外交筋は「南シナ海問題などで文言が変わる可能性がある」としており、一連の会議での中国の意向をくみ取って最終案をまとめる考えだ。

 7月のASEAN外相会議では、カンボジアの親中的な議事運営に批判が集中。フィリピンやベトナムなど対中強硬派と対立した経緯がある。

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