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【東京】拾って乾燥 殻と薄皮むきまで 構内の銀杏 有効活用 青山学院大
都心のイチョウが色づく。しかし、「銀杏(ぎんなん)」は足元から強烈な臭いを放つ。正門から百メートル続くイチョウ並木を誇る青山学院大(渋谷区)も例外ではない。構内の銀杏を地元のイベントや飲食店に無償提供し、青学産銀杏をアピールする「銀杏フェス」は三年目を迎えた。学生たちが構内で拾った銀杏だ。合言葉は「『くっさ!』から『うっま!』へ」。 (小形佳奈) 朝八時。学生たちがキャンパスの一画で銀杏の実をむく。授業は九時に始まる。踏まれる前に集めた実だ。むせる悪臭の中「もう慣れました」と三年生の福田大輔さん(21)。洗って室内で乾燥した後、提供先の希望次第で殻と薄皮もむく。協力店舗の開拓や、広報活動も手分けして行う。 メンバーは総合文化政策学部の授業で広告を学ぶ二、三年生十六人。青山学院やNHK、地元町会などで街の活性化を図る催し「青山コモンズ」の一環だ。三年目のことしは、頭が銀杏の形をしたゆるキャラ「銀にゃん」をデザインした、着ぐるみやおそろいのTシャツでPRする。 銀杏二万五千個を用意し十日、十一日のコモンズでふるまったほか、大学周辺の飲食店十九軒に配布する。各店で二十一日から二十五日まで、青学産の銀杏メニューを出す。店舗は居酒屋、洋食、中華などさまざま。ホームページ(「銀杏フェス@青山」で検索)で確認できる。 PR情報
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