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海外マンガフェスタ 開催
11月18日 19時55分

海外マンガフェスタ 開催

日本のマンガの魅力は今や海外で広く知られていますが、欧米やアジアなどのマンガのおもしろさを日本のファンに知ってもらおうという初めての「海外マンガフェスタ」が東京で開かれ、日本や海外のファンや作家などでにぎわいました。

この催しは、出版関係者などでつくる実行委員会が、フランスやベルギーの駐日大使館などの協力を得て初めて開いたものです。
会場の東京・江東区の東京ビッグサイトには、欧米やアジアの企業や作家たちなどおよそ40のグループが、マンガやグッズを展示・販売するブースを設けました。
中には、香港で1960年代から出版されて、中国語圏で独自の人気を集めているアクションマンガの週刊誌や、中東で最近出版されたアラビア語の冒険マンガなど、日本ではなかなか手に入らない作品も多く、訪れた人たちは興味深そうに手にとって眺めたり、買い求めたりしていました。
フランスやベルギーなどでは、マンガは以前から「バンド・デシネ」という名前で普及しており、重厚で幻想的な作風で日本の作家にも影響を与えたジャン・ジロー氏やエンキ・ビラル氏などが知られていますが、ここ数年は日本のマンガやアニメの影響を受けた薄い「同人誌」もブームになっているということです。
フランスから訪れて同人誌を販売していた女性作家は、「日本の同人文化は幅広く、多くのファンや作家と交流したい」と話していました。
会場では、日本や海外の作家によるシンポジウムも開かれ、「AKIRA」などの作品で海外にも熱狂的なファンがいる大友克洋さんは、「日本と海外で若い人たちの感性が近くなっていると感じている。欧米やアジア、アフリカなど幅広い地域で、マンガという文化を通じて交流を深めていければ」と話していました。

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