提訴:酒気帯びで懲戒免職の元熊本市職員の遺族、処分取り消し求め /熊本
毎日新聞 2012年11月16日 地方版
酒気帯び運転で検挙され、熊本市から懲戒免職処分を受けた元市職員の男性(処分当時49歳)=8月に病死=の遺族が、処分取り消しと退職金927万円の支払いを求めて熊本地裁に提訴した。10月30日付。
訴えたのは山鹿市に住むいずれも20代の長男と長女。訴状などによると、男性は4月13日夕〜14日未明にかけ熊本市内の飲食店などで酒を飲んだ。帰宅して起床した午前6時ごろ再び飲酒した後、私用のため車で外出。警察に職務質問されて飲酒運転が発覚した。これを受け、熊本市は5月1日付で懲戒免職処分とした。
原告側は、飲酒運転で物損事故を起こした別の同市職員が停職処分にとどまったことを指摘し「物損事故すら起こしていない。処分は重きに失する」と主張している。
一方、市側は取材に対し「男性は業務で車を運転する立場にあり、大変危険な行為だった」と説明している。【丸山宗一郎】