中泊町は今年度から小泊地区で、ワカメやコンブなど沿岸海域の藻類が減少する「磯焼け」を解消するための「磯焼対策推進事業」を10年計画で実施する。海や水路に有機微生物が入った液体などを入れるもので、26日に初めての作業が行われた。関係者は問題解決と藻類の復活に期待している。
 磯焼けは、落ち葉が土の中で水に溶けている鉄と結び付いてできるフルボ酸鉄が、海岸線のコンクリート化で海に届かなくなり欠乏したことが要因とされている。
 今年度は同地区下前のライオン海道そばの海と小泊漁港に続く水路2カ所で作業を実施。海にフルボ酸鉄などが入った原液を海水で培養した解消用浄化液1トンと、フルボ酸鉄やJOMON菌などが入ったテニスボール大の水質浄化ボール300個を投入。水路には水質浄化ボールを入れる鉄製の籠を設置した。10月まであと5回作業を行い、来年度からは場所を変えて実施する。
【写真説明】 フルボ酸鉄を混入した水質浄化ボール

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