はじめに
誰でも、親にはいつまでも元気でいて欲しいものですが、万物流転の法則によっていずれは別れの時がきます。その時、何を言ってあげればいいかを知っていれば、別れの時が有意義になります。
本文
"親孝行したいときには親はなし"という言葉があります。親にはいつまでも元気でいて欲しいと思うのは人情です。しかし、"万物は流転する"という言葉の通り、いつまでも生きていてもらうわけにはいきません。いずれは別れの時を迎えます。
その時、精神世界の観点から、親に何を言ってあげたらいいのか、分かっていれば、別れの時がとても有意義になります。そこで、親との別れの言葉の例文を作成しました。
生きるために努力している時点で言ってはいけませんが、どう見ても臨終が近いという時点、あるいは、亡くなって24時間以内がいいです。それに間に合わなくても、亡くなって49日以内なら、いつでもお話なさってよい言葉です。
亡くなろうとしておられる方が誰でも、趣旨は同じですから、相手に合わせて少し修正すれば、誰の場合にも使えます。
お父さん(お母さん)、いよいよ幽界に旅立たれる時が来たようです。
私を生み、育て、永年にわたって慈しんでくださったことを心から感謝します。本当に有り難うございました。
旅立ちに際して、念のために、幽界の掟についてお話しします。
幽界の存在意義は、人が天国のような社会に住むためにふさわしい想念になるための修行をすることです。
さし当たって、30年間を目途として現界に対する執着を取る修行をさせられます。これは、幽界において、しっかり修行し、役目をはたすために必要なことです。さらには、再生したときに、別の人格として生きて行くために必要なことです。
私は現界に残り、お父さん(お母さん)を含めて、ご先祖様の供養をさせていただきます。また、現界で、天国のような社会に住むにふさわしい想念になるための修行をさせていただきつつ、天国社会造りの行もさせていただきます。ですから、私のことは、ご心配なく、幽界での修行や役目に専念なさってください。
次に、天国のような社会に住むのにふさわしい想念になるためには、過去のカルマを覚るとともに、自分の想念の悪い点を覚り、反省し、お詫びすることが必要です。
その目的を果たすために、人が過去に犯したカルマを覚るため、また、想念の悪さに気づくために個々人の状況に合った修行が与えられます。
ですから、与えられる修行の目的がどういうものなのかを考え、何に気づくことが求められているのかに気づくことが大切です。気づいて反省しお詫びすれば、すぐにその修行は終わります。修行は次の段階に移ります。
そのようにして次々に与えられる修行の意味に気づき反省し、迷惑をかけた相手と絶対のご存在様にお詫びすれば、とても速い速度で霊層を向上することができます。とくに、人のカルマを管理なさっている絶対のご存在様にお詫びすると、とても早く認めていただけます。
霊層が高くなると、通常の修行は終わって、指導霊、大指導霊などの役目をさせていただきます。
お父さん(お母さん)の霊層は、すでに○○界ですから、辛い修行をすることなく、すぐに指導霊などの役目をさせていただけるのではないかと思われます(ここは逝く人の霊層によって異なる)。その場合にも、さきにお話しました修行のこつは、低い霊層の人を導くために有意義な知識になります。
通常、幽界での修行は300年から400年くらいかかり、それから再生するのですが、このように覚っていきますと、早い時期に極楽界の上半分に登ることができます。
極楽界の上半分では、聖者として、極楽界でのとても意義ある仕事をさせていただきます。ここでは、古代インド人が求めてやまなかった”輪廻を解脱し、再びこの世に生まれる必要がない状態”になります。
霊層が低いときには、この世に早く再生したいものですが、霊層が高くなると、この世に生まれることが嫌になります。幽界の方がはるかに心地よいからです。それを知っていた古代インド人は、解脱を熱心に求めたのです。
全体を通して、すべてを与えてくださる絶対のご存在様に、感謝とお詫びをすることが大切です。結果として、早く認めていただくことになります。
人間として生まれさせていただき、生きる環境をくださり、お育てくださり、有意義な役目を与えてくださることへの感謝です。
また、ときには、我欲を出し、自己中心になり、人に迷惑をかけ、気づかずにとはいえ、絶対のご存在様にご無礼を犯したことについてのお詫びです。
このようなことをご承知なさって幽界に行かれれば、幽界はとても意義あるところであり、幸せに生きることができる所です。決してご心配は必要ありません。どうか、ご安心なさって旅立ってください。
なお、亡くなられて49日間は、現界に残って生きたいところに行くことができますので、心いくまで名残を惜しんでください。
まとめ
亡くなっていく親に、現界にいる親への最後の親孝行として、幽界の掟についてお話ししてあげると、幽界での修行や、幽界での役目を果たす上でとても有意義です。また、顕在意識は、知らない幽界に行くので不安になりますが、その不安を和らげることができます。
[(C) 2007 中井 保晴]
●天国造りプロジェクト
▲[霊障解消はいかに]
▲[先祖との付き合い方]
▲[先祖供養の方法]
●中井式修練法
▲修練の概要
▲本科の概要