はじめに
ある熱心な読者の方から、「四次元界というと、アインシュタインのいう四次元時空を連想する。中井塾でいう四次元界は、それとは違うようなので、きちんと定義を示した方がよい」という指摘をいただきました。もっともと思いますので、以下に定義を書きます。
本文
中井塾ウェブサイトのある熱心な読者の方から、次のようなご指摘をいただきました。「四次元界というと、アインシュタインのいう四次元時空を連想する。中井塾でいう四次元界は、それとは違うようなので、それであればきちんと定義を示した方がよい」というものでした。
一般的に考えられる四次元界の概念は、次の二つです。
概念1.四次元空間
【一次元空間は無限に伸びる直線である。二次元空間は無限に広がる平面である。三次元空間は前後方向・左右方向・上下方向に無限に広がる空間である。原点と縦軸、横軸、高さ軸からなる座標系を想像すると考えやすい。四次元空間には、縦軸、横軸、高さ軸以外にもう一つの座標軸がある。しかし、この座標軸は三次元以下の次元に住む生物には認識できない。したがって、四次元空間は人間が認識できない空間である。】
概念としては上記の通りなのですが、実際に四次元の空間があるかどうかは、今のところ観測しようがありません。しかし、最近の「ひも理論」など最先端の物理学では十次元、十一次元といった空間の存在が仮説として採り上げられています。
概念2.四次元時空
【相対性理論でいう四次元時空である。三次元空間までは1と同じである。前後方向・左右方向・上下方向に無限に広がる空間以外に時間軸がある。光の相対速度が、何に対しても一定であるため、物体が光速に近い速度で運動すると空間(物体)が縮むなどの現象が起こる。】
これは、
・光の相対速度が一定(秒速30万キロメートル)
・重力の影響で空間が曲がる
などの実験結果を踏まえているので、実世界を反映したものです。今や古典的な時空の定義と言えます。
中井塾の四次元界
中井塾でいう四次元界は、概念1でも概念2でもありません。まず、時間は空間とは別の要素としてあります。ですから、四次元時空とは違います。
次に、四次元空間との違いは、三次元空間以外の要素がもう一つの座標軸なのではなく、違いはそこにある物です。四次元界にある物は、三次元界にある物よりも遥かに精細です。四次元界の物から見ると、三次元界の物は粗くてスケスケです。現在の物理学でも、素粒子と素粒子の間、さらには量子と量子の間はスケスケであることが分かっています。
しかし、四次元界の物から見ると、素粒子自体、量子自体がスケスケなのです。言い換えますと、素粒子も量子も所詮は振動である訳ですが、四次元界の物はその振幅が何十桁も小さく、振動数が何十桁も大きいため、三次元界の物では観測ないし認識できないのです。
では、三次元界と四次元界とは無関係かというと、ある場合にははっきりした関係があります。たとえば、人の肉体と幽体には相互関係があります。たとえば、”幽体に傷があると、肉体にも傷が現れる”というような関係です。上の(精細な)次元から、下の(粗大な)次元への影響の方が、その逆方向の影響より大きいのは当然でしょう。
これと同じ関係のことが、四次元界と五次元界の間にも言えます。以下順番に次元を上げて行って、無次元界(十五次元界相当)と零次元界(十六次元界相当)の関係についても同じことが言えます。
四次元界の根拠
根拠は、異次元交流による数々の事実です。異次元交流はなぜ可能なのかというと、人間の神経系が特別に発達しているからです。その神経系が、異次元の信号(ごくごく精細な信号)さえも把握できるほどに発達すると異次元交流が可能になります。
では、それが科学的に立証できるかというと、現在の科学の水準では立証できません。しかし、すでに、「国際宗教・超心理学会」、「カリフォルニア人間科学大学院」、「本山人間科学大学院日本センター」などが三次元界を超える存在・エネルギーについて研究を進めていますから、いずれは中井塾の四次元界の概念に合う成果が発表されることと期待されます。
まとめ
中井塾でいう四次元界にある物は、三次元界にある物よりも遥かに精細です。四次元界の物から見ると、三次元界の物は粗くてスケスケです。三次元界と四次元界とは無関係かというと、微妙な関係があります。時間は空間とは別の要素としてあります。
●解説
精神世界
▲精神世界と中井塾の経験
▲各次元界の存在
▲人間の多次元性
▲生命エネルギーと気
▲ハイアー・セルフ
▲生命エネルギーと中井式修練法
▲生命エネルギーの次元
▲四次元界の概念
▲霊波線
エッセイ
▲[四次元神界、仏界]
▲[聖者の霊]
▲[一般の人霊]