輪廻転生(りんねてんせい)とは、人がこの世(現界)での生涯を送り、
次にあの世(幽界)で生き、さらにまたこの世で生涯を送るというように、
循環することです。
これを輪廻のサイクルといい、解脱とはこの輪廻のサイクルを離脱して、
極楽に生きることです。
輪廻転生という営みに古くから気づいていたのはインド人で、西暦500年
−1500年ころのウパニシャッド文献によく出てきます。
古代インド人は、この輪廻のサイクルを解脱(げだつ)して、極楽に生きる
ことを理想とし、そのためには何生涯かけて修行三昧の日を送ってもいい
という志を持った人が多かったのです。
詳しく言うと、極楽界の上半分にいる人は聖者であり、特別のみ役が
なければこの世に生まれてくることはありません。解脱したいとは、聖者に
なりたいということだったのです。
インドでは現在でもこの志をもっている人が少なくないと聞いたことが
あります。
人は何百回も輪廻すると思っている人もいますが、それは極端で、私の
知人では最高は6−7回です。極々高貴な方々の中には10回前後の方も
おられます。
私が直接会う人では過去世4回の人が最も多く、ついで3回の人が
多いです。
過去世が少ない人の特徴は単純で、過去世が多い人特徴は複雑です。
特別な能力がある人は過去世において、同じ分野の豊富な経験があります。
輪廻のサイクルをパターン化しますと、この世での生涯を50年として
、あの世での生涯は300年から350年です。
実際には、0歳で亡くなる人もいますし、100歳を超える人もいます。
あの世の生活も0年の人もいますし、何千年の人もいるという風に
バラツキは大きいのです。
この世に生まれてくるにはある程度の霊層であることが必要で、従来は
重労働界の中ほど以上が条件でした。地獄界にいて無理に生まれてくる
場合には、動物に生まれてくるのです。これは地獄界にいる人は動物の姿を
させられているからです。
しかし、今ではご経綸の進展の結果、幽界の人(霊)は、憑依霊、
地縛霊などを除いてほぼすべて温暖遊化界以上いるので、事情は変わって
います。天国社会造りは私たちに見えないところで、着々と進められて
いるのです。
従来は、寒冷地獄界に1000年以上、地獄界に2000年以上いると、
天国社会造りに役立つ見込みのない霊として消されていたのです。
現在、幽界には500億人ほどいますが、現在の現界人は75億人います。
現界にいる人も、今後塾生による「地域浄化」などにより霊層向上されます。
霊層が高まれば人は幸福になりますから、塾生の数が増えることが人類の幸福を
促進するということになります。
輪廻転生は今まで通り進められますが、生まれてくる人の霊層が高いですから、
幸せな人に生まれてきます。
これだけでも、今までとは比べ物にならない幸せな世の中がくるのです。
愉しみですね。
[(C) 2010 中井 保晴]
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