読売新聞・渡辺恒雄主筆の違法行為に新証拠「実行犯自供テープ」公開!
渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長兼主筆(86)が2004年に、道路交通法施行規則に定められた規定の高齢者講習3時間を受講せず、不正に免許を更新していた問題で、この件にかかわった当時の警視庁担当記者A氏(仮名)が、同僚たちに経緯を説明していた音声テープがあることが週刊文春の取材でわかった。
当時の警視庁記者クラブキャップ(現・読売新聞東京本社秘書部長)が書いていた日記によれば、A記者はキャップから相談を受け、渡辺氏が講習を受けた自動車教習所を紹介していた人物。
本誌が入手した音声テープは2004年6月頃の会話を録音したものとみられ、渡辺氏の高齢者講習について、「最初は、『行って30分だけ受けてくれれば。3時間なんだけど、30分だけ受けてくれれば』と言ったら、『ヤダ』って言ったらしいんだよ」、「『行きたくもない』みたいなことを言ったらしい」と同僚たちに説明。「コレ逮捕? 書類送検ぐらいはされるんじゃないの?」、「前科一犯になりたくないんだって! 俺が、だって苦労するんだよ」と不安を漏らす場面もあった。
また、警視庁への働きかけについても、「結局、俺が頼んだのは、公安部。総務課課長に言って、『交通部長がこういうことで整えて、こういうケースでやるけど、了解してくれますか』とOKだけを取った。最初、交通部長のとこに行ったら、『そんなこと交通部長の立場ではありえません』とはねられたんだよ。で、『新たな所を用意してくれば黙っていましょう』みたいな」などと話している。
当時の肩書をもとに警視庁幹部に取材したところ、全員関与を否定。また、A記者も、事実関係を否定した。読売新聞グループ本社広報部は次のように回答した。
「Aを含む当社関係者が渡辺主筆の高齢者講習に際し、便宜を図るよう警視庁に働きかけをした事実そのものが一切ありません。したがって、Aが質問状にあるような発言をするはずもありません。まったくの事実無根です」
ただ、このテープに登場する記者の一人は、本誌の取材に応じ、「こうした会話があったことは覚えています。確かにこれはA記者の声です」と回答した。
当事者の音声テープという新たな物証が出てきたことで、読売新聞社が渡辺氏の不正免許更新を否定し続けることができるかが注目される。
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