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「肉食は道徳心を損なう」、インドの教科書が主張

AFP=時事 11月17日(土)18時15分配信

「肉食は道徳心を損なう」、インドの教科書が主張
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インド・ムンバイで、ケバブを焼く男性(2010年8月19日撮影)。

【AFP=時事】肉を食べることの善しあしは、主に栄養士たちが話題にする問題だろう。だが、インドで出版された一冊の教科書が、この問題に明確な見解を示したことで注目されている。肉類中心の食生活は、人を嘘つきにし、盗みを働かせ、さらには性犯罪まで犯させるというのだ。

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 インドのニュース専門チャンネル、NDTVが報じたところによると、この独特な説をたてているのは、11歳の児童向けの教科書。保健衛生から性教育、運動までに関する指導書だ。

 教科書は菜食主義でない人間について、「簡単に人をだまし、嘘をつき、約束を忘れ、いい加減だ。また、口が悪く、盗みを働き、けんかをし、暴力に頼り、性犯罪を犯す」などと批判。食肉については、「肉の味を生み出しているのは、ほとんどが老廃物」だと指摘する一方、日本食は菜食中心だと称賛している。ただ、日本人が大の魚好きであることには触れていない。

 また、結婚に関するアドバイスも記載されているが、これにも疑問の余地がある。女性は18〜25才までの間に、結婚相手を見つけるべきだというのだ。「評判を落とす前に結婚するのが、すべての若い女性たちの夢だ」という。

 NDTVによれば、この教科書はインドの有名出版社、Sチャンド(S Chand)が発行したもの。ただし、インド中央中等教育委員会(Central Board of Secondary Education)は、委員会が教科書の内容を監視しているわけではなく、選んでいるのは各学校だと話している。

 菜食主義の文化が根付いているインドでは、宗教上の理由で牛肉を食べない人たちも多い。しかし、経済の発展や旅慣れた人の増加に伴い、国内の牛肉消費量は年々、増え続けている。

 国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization、FAO)は昨年、インドにおける食肉の1人あたり消費量は年間5〜5.5キロに達し、データを取り始めて以来、最多になったと発表している。【翻訳編集】 AFPBB News

最終更新:11月17日(土)18時15分

AFP=時事

 

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