婚活でも「良い相手を見つけて結婚して安心したい」がために行なっている人が多い。だが結婚後こそ、家庭を築き、維持し、お互いにとって魅力的な人生のパートナーであり続けるための努力が必要となるのに、そのことをわかっている人は少ないように思う。
「○○すれば安心」とは言えない
若い世代はちゃんとわかっている
このように、筆者自身も含めて、「○○すれば安心」を無意識のうちに求めている日本人は、相当多いように思う。
すでに堤防は決壊しているのだ。
だが、まだ決壊していないと信じて安心を求める風潮が、今の日本では強すぎると筆者は考えている。そしてこの風潮は、日本社会全体の活力を削いでいる。
今の若い世代には、直観的にそのことをすでにわかっている人々が多い。
先日面談したある学生は、就職活動を1年遅らせて中国へ留学し、語学力を磨いてから、国際的なビジネスを見据えた起業を考えていると話した。その学生は、すでにTOEICが890を越え、米国留学も経験しており、日本語、英語、中国語のトリリンガルとして、世界の中で生き残りをかけている。
また別の学生は、学部卒業後すぐに経済学の世界的名門校であるロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの経営大学院に留学を決めた。3月に卒業して9月に留学するまでの間に、卒論を英文論文にまとめて海外一流学術誌に投稿した。大学院終了後はビジネスの世界でやっていくつもりだが、学術的な素養も必要と考え、研究者としてのキャリアアップも同時に進めている。
このように、「安心などない」「堤防などない」ということをすでに前提として、自分で道を拓こうとする若い世代は増えてきている。