日本維新の会:「大同団結」政策骨抜き…太陽の党と合流
毎日新聞 2012年11月18日 10時20分(最終更新 11月18日 16時12分)
みんなの幹部は「それなりに気を使ったということではないか。連携の芽は残った」と評する。ただ、みんなの党の支部長だった候補も5人おり、「愉快ではない」と複雑な心境ものぞかせた。
今後は両党の選挙区調整が焦点となる。みんなの江田憲司幹事長は17日の読売テレビの番組で「われわれも消費税の地方税化を掲げており(維新と)一緒だ」と引き続き協力を続ける考えを示した。【林田七恵、原田啓之】
◇既成政党は批判
日本維新の会と太陽の党の合流が決まった17日、既成政党側からは第三極をけん制する発言が相次いだ。
野田佳彦首相は東京都内で記者団に「小異を捨てて大同につくという言葉を安易に使うが、税金、TPP含めての経済、外交・安保をどうするのかなど大事なものも捨ててくっつくというのは野合になる」と批判。自民党の石破茂幹事長は広島市の講演で「橋下(徹)さんと石原(慎太郎)さんという人気者がいることは分かるが、なんで一緒になるのかよく分からない」と疑問を呈した。公明党の山口那津男代表も東京・池袋駅前の街頭演説で「人気ばかりで責任感も乏しい。淡い期待に日本を委ねる時間的余裕はない」と語った。【飼手勇介、念佛明奈】