「おざなり」と「なおざり」の正しい使い分け方
はじめに
自分で話した後に「ん? これで使い方あってるんだっけ?」となったことはありませんか。
そんなややこしい使い分けが必要な日本語のひとつに「おざなり」と「なおざり」があります。
そこでここでは「おざなり」と「なおざり」の意味から、使い分け方までをご紹介したいと思います。
「おざなり」の意味
「おざなり」の意味は、いい加減に物事に対応すること、その場限りの間に合わせで済ませること、です。
語源からは以下のように考えることができます。
- おざなり → 御座形
お座敷なり、つまり、宴会の席でその場限りの取り繕ったふるまいをすることが「おざなり」なのです。
「なおざり」の意味
「なおざり」の意味は、そのままにしてまともに取り合わず放っておくこと・何もしないこと、おそろかにすること、です。
「なおざり」は等閑と書きますが、後から等閑(とうかん)という漢語をあてただけなので、この字を覚えていたところで意味を想起するのは難しいです。
そこでオススメしたいのが「直去り」という字をあてる方法です。
そのまま何もせず(直)遠ざかっていく(去り)、と意味をある程度思い起こすことができます。
「おざなり」と「なおざり」の正しい使い分け方
では実際に「おざなり」と「なおざり」を使い分けてみましょう!
正しい使い方・謝った使い方をご紹介します。
「おざなり」の正しい使い方
- 正)おざなりな会議
- 誤)なおざりな会議
「なおざり」の正しい使い方
- 正)原発対策をなおざりにされた
- 誤)原発対策をおざなりにされた
さいごに
いかがでしたでしょうか? 最初はややこしいかもしれませんが、いったん用法が分かればしごく簡単です。
正しい日本語を使うようにつとめましょう!
Photo by 足成
本記事は、2012/06/25公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


