理学療法士に必要なのは、何にでも疑問を持つ心だと私は思っています。それは、人の身体に起きる現象には、すべて意味があるから。例えば足首の痛い人がいた場合、その可能性として足首を捻った、足首付近の筋肉の使いすぎなどの原因があります。理学療法士は患者様の声を聞き、身体の状態を観察・評価し、そこからリハビリへと入っていきます。対象となる患者様は、年齢や筋肉のつき方、障がいの症状も一人ひとり違うことから、それぞれに適した方法を考えることは必要不可欠。この時に疑問を持って原因を追求することが大事なんですね。さらに、この方法はこの患者様に合っているのか? もっと別の方法はないか?といった疑問から改善も生まれます。ですから私の授業では学生のみなさんに「なぜ?」の大切さを知ってもらうことから始めたいですね。
人間の身体の仕組や筋肉の動きなど、理学療法士になるために必要な基礎知識と技術を確実に身につけさせます |
学生が自ら考え、行動する力を育むため、実際に考えたことを試してみる実践的な内容中心の授業を行う!
「学生達に『なぜ?』と考える癖をつけさせることから始めたい」という坂田先生の授業では、どうしてそんな骨の名前になったのか? なぜ人間は歩けるのか?など、その理由や意味を知ることを大事にして進められる。こうして名前や情報を暗記するだけでは得られない、より深い知識を身につけられるのが特長だ。また、先生から疑問を投げかけ、まずは自分で答えを考え、とにかくやってみることを大事にしたいと先生。そうして、理学療法士として必要ないろんな状況に対応できる力や新しいことを自ら考える力を養っていきたいとの思いだ。
柔軟な発想力や自ら考える力が身につくよう対話を大切にした授業を展開。プロとして必要な対応力を育てます |