イスラエルとハマスの圧倒的な戦力差が浮き彫りになっています。
大規模な空爆を続けるイスラエル軍は、市内各地に避難シェルターを配置しているほか、「アイアンドーム」と呼ばれる最新の迎撃システムを配備し、ガザからのロケット弾攻撃に備えています。
こうした戦力の違いが、双方の被害の大きさの違いに表れています。
イスラエル中部の町アシュドッド。
17日にガザからのロケット弾が直撃した住宅を訪れると、壁に巨大な穴が開くなど、大きな被害が出ていた。
ガザ地区から飛んできたロケット弾は、およそ30km離れた家を直撃した。
家族たちは当時、昼食をとっていたが、すぐに自宅にあるシェルターに逃げ込み、軽いけがで済んだという。
住民の親族は「空襲警報を聞いて、すぐシェルターに飛び込んで、家族は助かりました」と話した。
イスラエルでは、町のいたるところに避難シェルターが配置されているほか、新しい建物には設置を義務づけるなど、徹底した安全対策をとっている。
さらに、イスラエルは今回、最新の防衛システムを投入した。
ガザ地区のすぐそばにある町では、最新鋭の迎撃ミサイルシステムが展開され、ガザから飛来するロケット弾の数多くを撃ち落としている。
イスラエルの主要都市に配備された「アイアンドーム」と呼ばれる迎撃ミサイルシステムで、敵側のロケット弾をミサイルにより空中で迎撃。
これまでに、ガザから飛来した750発以上のロケット弾のうち、300発近くを撃墜し、被害を抑えることに成功している。
アシュドッド住民は「もし、この迎撃システムがなかったら、被害はもっと深刻でした」と話した。
一方、ガザ側は、イスラエルの空爆に対して有効な対応策がとれず、ハマスの政府庁舎が破壊されるなど、イスラエルとハマスの圧倒的な戦力の差が浮き彫りになっている。