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【コラム 撃戦記】

新生K−1 多難な船出

2012年11月15日

 魔裟斗氏をエグゼクティブプロデューサーに立てた新生K−1が先日、2年ぶりに東京で大会を開いた。一世を風靡(ふうび)した立ち技格闘技の復活と好ファイトを期待したが、残念ながら消化不良だった。メーンのミルコ・クロコップ(クロアチア)とランディ・ブレイク(米国)の試合も迫力に欠けた。ミルコと無名の若手の一戦は、かみ合わず、終了のゴングが鳴った後にパンチを食っても笑っていたミルコには、緊張感もなかった。

 アンディ・フグ(スイス)の遺族を招いて13回忌追悼興行とうたったが、旧K−1を引きずったムードには、今後の継続に危うさを感じた。さらに残念だったのは、試合後に魔裟斗氏の会見が設定されなかったこと。翌日に広報からFAXで総括コメントが流されたが、今後の展開や方針、さらに観客数の発表もなかった。多難な船出と言わざるをえない。

 K−1は、ヘビー級選手たちで人気を呼び、その後、ミドル級の魔裟斗人気が爆発、ブームに沸いた。魔裟斗氏は2009年12月の大みそかに引退した。だがまだ33歳。38歳のミルコをリングに上げるより、魔裟斗氏の現役復帰の方が、よほどインパクトがあるし、K−1復活にもつながると思うのだが…。 (格闘技評論家)

 

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