芸能・エンタメ 週刊文春 掲載記事

古舘伊知郎
「偽りの弱者目線」は見たくない!

「嫌いなキャスター」アンケートぶっちぎり1位!

反原発は東京新聞の受け売り

 矢幡洋氏(臨床心理士)も「印象操作」がはっきりと現れているという。

「原発報道で『圧力には屈しない』と語り『番組を斬られても本望だ』と勇ましい啖呵を切った。こういう言い方は、問題が深刻ゆえに、自然に言葉が重々しくなったり、口ごもったりしているのではなく、すべて作為の元での演出です。

 本心からの怒りではなく、ここで怒っている、決意を語っていると印象付けようと、視聴者を誘導する操作的なものがある。それが言葉にはならない不自然さと違和感を抱かせている」

 確信犯的に、偽りの“弱者目線”で国難を語る。見ていてどこか不穏な気分にさせるのはそのためか。

「本当の意味で優秀な方は自分を客観視できて、自己批判する分身ができている。ところが古舘さんは自分の言葉に酔ってしまい、『そうだそうだ』と思い込んでいる。でも実際は古舘プロジェクトはじめスタッフに寄ってたかってレクチャーされているといいます。そのせいか隣のアナウンサーのお嬢さんに『~ですよね』と確認しているように見える。所詮は付け焼刃の知識ということです」(作家・麻生千晶氏)

 内部からはこんな証言も。

「古舘氏が毎日熟読しているのは東京新聞。反原発報道などもその受け売りなんですよ」(テレ朝関係者)

 それも、禁じ手ともいえる、安全な位置から語る。

「原発問題も沖縄の問題も肩を怒らせて“絶対正義”を振りかざす。誰も反論できないとわかっていて言っているのです。これはキャスターとして失格。

 原発だって神でもなければ一気にゼロには出来ません。必要悪と折り合いをつけながら進める問題。沖縄だって、一方では基地経済で成り立っている人だってたくさんいる。こうした矛盾を抱えて、奥歯に物を挟んで発言するべき問題を、単細胞で、自分だけ正しいとばかりに話すところが資質の欠けているところです」(前出・麻生氏)

 なにやら昔懐かしい、クラスに1人はいた「言いつけ屋」を彷彿とさせる。視聴者に嫌悪される理由、要は幼児性か。


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2012年10月4日号
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2012年9月27日 発売 / 定価380円(税込)
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