
南アフリカでソフトウエアのパートタイムエンジニアとして細々暮らしている23歳のアンドリーズさん。彼はそんなありふれた普通の暮らしをしつつも、現在、自分の立ち上げた求人サイトを運営し、日々やりがいを感じている。
アンドリーズさんは16歳で学校を中退し、働いていた。
新聞を売って生計を立てていたこの頃、街で人々が「仕事がない」「どこに行けば仕事が見つかるんだよ」と悩んでいる場面に幾度となく遭遇し、求人サイトの開設・運営を思いついたのだという。
「求職者には無料で自分の履歴書をアップできるようにして、採用者とのアクセスが容易にできるようにしよう」。
そんな目標を掲げ、
質屋の流れ品の43ポンド(約5500円程度)のパソコンを使って求人サイトを立ち上げた。
その名も「Doogle」。(画像:Daily Mailより)
「もう、サイトの名前はすぐに頭に浮かんだよ。これなら誰でも覚えやすいでしょ」と話すアンドリーズさん。
そう、あの世界一の検索エンジンであるGoogle社の社名と酷似の名前でサイトを立ち上げたのだった。
確かに仕事を探す気がなくともタイプミスでGをDと打ち間違え、そのまま焦ってDoogleでエンターキーを押した場合はアンドリーズさんの求人サイトが表示されるのだ。これは妙案である。
しかし自社と激似の求人サイトがあることにめざとく気づいた検索エンジンの王・Googleの行動は早かった。
(画像:Daily Mailより)
Googleは弁護士を通し、アンドリーズさんに「Googleロゴの著作権侵害にあたる。GoogleとDoogleでは名前が酷似しているため、2社が関連会社と思われる可能性がある」と指摘・主張し、Doogleの名前の使用を止めるか、またはサイトを閉鎖するように求めてきたという。場合によっては法的手段を取ると警告しているようだ。
「絶対やめるかよ!こっちはDoogleで儲かってるわけじゃないんだ。はっきり言って自転車操業。食べるのにも困る時には川に魚を釣りに行くこともあるよ」とアンドリーズさんは苦労を語る。
Googleで閲覧されるサイトのページ数は一日で72億ページと言われている。
一方、Googleが吠えているアンドリーズさんのDoogleは1年間でGoogleの一日の閲覧ページ数の100万分の一だ。
DoogleはGoogleにとってライバルでもなんでもないのだ。
お互いに差がありすぎる。
しかもDoogleはあくまで求人サイトだ。検索エンジンではない。
なのでアンドリーズさんからしてみれば、なぜGoogleほどの帝王が自分のサイトに噛みつくのかがわからないのだ。
「僕は人の役に立つことがしたい。いつかはそういうことで会社を成功させたいよね。実際に、この求人サイトで仕事を見つけた人が、いまではマネージャー職に就いてるんだから」とアンドリーズさんはDoogle運営を止めるつもりはない。そして彼も対抗して弁護士をつけている。
アンドリーズさんの弁護士は「GoogleとDoogleでは取り扱っていることが全く違います。そもそも性質の違うものですよ」と説明する。
泣く子も黙るGoogle。だからこそ自社のブランドを大事に扱い、少しでも似通ろうものなら容赦しない態度なのだろうが、いまや世界的大企業のGoogleが自転車操業状態の小さな求人サイトにキレているのは見ていてある意味おもしろいかもしれない。
【記事:猫姫】
参照元:Daily Mail
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