育毛と栄養について”亜鉛”
育毛と栄養の関係『亜鉛』
今回から、各栄養素と育毛についての関係を見ていきましょう。その前に、勘違いしがちな基本的な考え方をお話させてください。
まず、育毛と栄養素の関係というと、3つの間違った考え方が主流となっていますのでお気をつけ下さい。
- 栄養なんて育毛には関係ないね。ようは皮脂を取り除けばそれで解決なんだよ。
- 必要な栄養素なんて商売人が勝手に言っているだけで、バランスよく食べるのが一番さ!
- 必要な栄養素があるというとそれだけをとればいいんだと思ってしまう。
1番はもうなんとなくわかりますよね。これを間違える方は、育毛に関する本当の初心者か、興味がない方ですよね。もしそういう方がおられたら、このコラムを最初からすべて読んでみてください。育毛のいの字ぐらいはわかるかもしれませんよ。
3番は私どもの基本的な考え方であると同時に、今ようやく見直され始めている考え方なので、もう問題はないと思いますが、忘れてしまった方はこちらからどうぞ。
実は一番正しいと思われがちな落とし穴が2番なんです。これ本当にとっても正当性ありますよね。基本は2番なんですけど、このようにバランスよく栄養を取ることが、現代では極めて難しいんです。さらに、まだ髪に何のトラブルもない方がこのようなバランスのよい食生活をして、その他の髪のケアをしっかり行っていれば問題はないでしょうが、このコラムを読んでいるあなたは、失礼ですが何も髪にトラブルを感じていないかといわれたらどうですか?トラブルが起こっているからこのコラムを読んでいただいているわけですよね。そういう方は、今まで何らかの栄養素が足りなかったり(頭皮の環境が悪かったり)したから、そのような結果になってしまったわけですよね。
ですから、今コラムをお読みいただいているあなたに必要なのは、基本となるバランスのよい食事+足りなくなった栄養素の意識的な補給です。
そのためには、普段の食生活でも何が必要で、何が不足しているのかを考えられる予備知識が必要になるわけです。僕たちは決して大金持ちではないですから(そういう方もいるかもしれませんが)プロスポーツ選手のように、専属の栄養士さんがあなたの髪に必要な栄養素をふんだんに使用した料理を毎食はこんできてくれるわけではありませんよね。
家族がいる方でも、育毛によい食事を意識して作ってくれるケースは極めてまれです。
ですから私たちは自分で何が必要かを知り、足りないものがあったら意識的に補っていく、『育毛栄養士』に自らなる必要があるわけです。
お金がなければ努力しろ!というわけですね。
でもこれって僕もずっとやってますけど慣れてしまえば全然苦にならないですから、知っておいて損はないですよ。
それによって、髪だけでなくて健康にもなるんだからすごい一石二鳥ですよね。
それでは大変前置きが長くなりましたが一緒に勉強していきましょう。第1回目は”亜鉛”についてです。
<亜鉛についてのお話>
最近でこそ話題になっている亜鉛ですが、実は人間の身体にとって不可欠で、しかも日本人が一番不足しがちな栄養素なのです。
亜鉛とは食事でとるたんぱく質を骨や筋肉、髪の毛や臓器の組織に変えるために絶対不可欠なものなのです。
ということは、どんなにバランスのよい食事を取ったと思っていても亜鉛がない限り栄養素は髪の毛にもいきわたらないということです。
特に問題なのがたんぱく質の合成ができないということ。ご存知のように髪の毛はケラチンというたんぱく質でできています。亜鉛がないとたんぱく質が合成できないので、抜け毛が増え、新たな髪が生えてこないという髪のトラブルが発生します。
しかも亜鉛という物質の厄介なところは、意識していないととりにくいということです。日本人成人男性に必要な亜鉛の量は12mgとなっているが、実際には必要な量をとっているのはわずか23%といわれています。
特に亜鉛不足による顕著な障害が、今コラムをお読みのあなたが一番気にしている『抜け毛』ということになっているのです。
なるほど、それでは実際に亜鉛をうまく身体に取り入れるにはどうしたら言いかということに話を持っていきましょう。亜鉛が多く含まれている食品は
牡蠣 100g 13.2mg
牛もも肉100g 4.2mg
豚レバー60g 4.1mg
うなぎ1串 2.7mg
納豆100g 2.0mg
アーモンド30g 1.44mg
高野豆腐20g 1.4mg
いわし50g 1.2mg
胡麻25g 0.9mg
となっています。やっぱりダントツはあの有名な牡蠣。牡蠣を1日3~4個食べれば、それだけでもうOKということになります、と思っていると、実はここに落とし穴があるんです。亜鉛というのは吸収率がとても悪い栄養素なんです。実際に体内に吸収される量はごくわずか。
しかも、身体によいと思われる栄養素と一緒に身体の外へ出て行ってしまうのです。
その栄養素とはカルシウムと食物繊維。ですから牡蠣シチュー等の牛乳を使ったもので食べても、吸収率はよくありません。
逆に亜鉛を効率よく吸収するために必要なものは、ビタミンcとクエン酸。ということは、レモンやすだちなどのかんきつ類をかけて生で食べるのが一番吸収率が高いということです。
ところで、だからって毎日牡蠣を食べるわけに行かないじゃないですか。そこで、2つのアドバイス。
1.微量でも意識してとる!
具体的にはかけられるものに胡麻をかけて食べる。胡麻はカルシウムも含んでいるのでそんなに吸収率はよくありませんが、ビタミンも豊富で、亜鉛を補うのには手軽な一品。
それからのり。のりも手軽に取れる亜鉛補給源の一つ。のりが嫌いな人はあまりいないと思いますので、これもどんどん使いましょう。あと、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類にも亜鉛が含まれています。お酒を飲む方は特に亜鉛が不足するので、ナッツ類をおつまみとしてとるようにしましょう。
後はレバーや今の時期ならうなぎもいいですから、スーパーのお惣菜コーナーで、揚げ物を買う代わりにレバーの煮付けを買って見ましょう。
2.サプリメントで補う。
どうしても不足しがちな亜鉛を補う方法としてサプリメントがあります。これは亜鉛に限って言えば非常に有効な方法です。普通のミネラルは過剰摂取すると身体に負担がかかります。(特に今話題のにがりもとりすぎると身体にたまってしまって、機能障害を引き起こすと有名病院の先生がお話してくれました)
しかし亜鉛は他のミネラルに比べ、過剰摂取による毒性が極めて低いため、しっかり取っても害がないのです。今はコンビニなどで気軽に買えますので、亜鉛をサプリメントで取るのも一つの方法です。
もし育毛サプリメントをお求めのあなたは、必ず亜鉛の配合されたものを選びましょう。(入っていないものがあれば止めたほうがよいでしょう)
というわけで、髪に必要な栄養素、亜鉛のお話でした。
ポイントは牡蠣、レバー、うなぎのり、ごま、ナッツ、そしてサプリメント。
亜鉛をしっかりとることが髪の毛の成分、ケラチンを合成してくれますよ。
亜鉛もしっかりとれますよ。ヘアケアサプリメントHattoのページもぜひご覧ください。かわいい????犬が貴方をお待ちしています。
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