日本維新の会は17日、大阪市内で開いた全体会議で、太陽の党との合流を決めた。太陽は解党し、党名は「日本維新の会」を残す。新代表は、太陽共同代表の石原慎太郎前東京都知事とし、維新代表だった橋下徹大阪市長は代表代行に就いた。
また、維新の国会議員団代表には太陽の平沼赳夫共同代表が就任。松井一郎幹事長(大阪府知事)と、浅田均政調会長は続投した。
石原氏は全体会議に出席し、「第三極では困る。第二極にならなければならない。小異を捨てて大同で団結し、最初の一戦を戦おう」とあいさつ。橋下氏は「石原総大将がわれわれのリーダーになったのだから、魂を込めて、あと1カ月、死に物狂いで戦っていく」と強調した。
全体会議では、松井氏が太陽と合意した基本政策を報告。消費税の地方税化や道州制の実現、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加、新しいエネルギー需給体制の構築―などを掲げた。ただ、維新が太陽との合流前に衆院選の公約として検討していた「2030年代の原発全廃」は、合意に含まれなかった。
この後、石原、橋下両氏は記者会見。橋下氏は「お互いに理解を深めて、最終的にグループ全体で一つの考えになった。自民党や民主党に比べれば、はるかにわれわれの方が考え方が一致している」と強調した。
[時事通信社]