研究・調査報告
シンガポール、2011年9月21日 -「Visa Global Travel Intentions Survey 2011(2011年 Visa 世界旅行意識調査) 1」によると、世界 23カ国と地域における11,620人の回答者の間で、最も訪れたい渡航先に米国、英国、日本が選 ばれました。
【調査結果概要】
調査対象の5人に1人(20%)は、今後2年間にレジャー目的で米国に渡航する可能性が高いと回答しました。次いで英国が訪れたい渡航先2位に選ばれ19%の回答者がバカンスとして行く可能性が高いと回答し、日本は続いて第3位(16%)、フランスとイタリアは共に第4位(15%)に選ばれました。
Visa Inc.アジア太平洋、中央ヨーロッパ、中東、アフリカ担当、クロスボーダービジネス・ヘッド、ロス・ジャクソンは次 のようにコメントしました。「優れた文化の多様性、素晴らしい景観とショッピングのパラダイスとしての特性を持つ米 国へ、5人に1人が今後2年の間に訪問する可能性があると言う結果は驚くことではありません。有利な為替レート は、海外の旅行者にとって米国を更に魅力的な旅先にさせたのだと思います。また、英国が2番目に人気の旅行先 に選ばれ、訪問したいと述べた回答者の27%がスポーツイベントを観戦する可能性が高いと述べました。今度の2012年ロンドンオリンピックが、大きな誘引要素の可能性があり、スポーツ観光が今日の旅行者にとって魅力拡大 要因となっていることが読み取れます。」
また、ジャクソンは、「今年の調査や以前の我々の調査で示されているように、日本は常にアジア太平洋地域の旅行 者の間で根強い人気がありますが、3月の震災がどの程度消費者マインドに影響を及ぼしているかを調査する為、
8月に日本の観光にとって主要な市場である中国本土と韓国で調査を再度実施しました。その結果、中国と韓国の回答者の間では、日本が1位に選ばれ日本にとってはポジティブな結果となりました。中国本土では3人に1人 (34%)、韓国では4人に1人(24%)が、今後2年の間に、日本に渡航する可能性が高いと述べました。これは日本への海外旅行者が震災後、わずかに増加しているという太平洋アジア観光協会(PATA)の渡航先動向の調査結 果と合致します。我々の調査結果は、被災した日本経済にとって観光が強力な回復の起爆剤であることを示唆する 素晴らしいニュースです」と述べました。
回答者が旅行で消費した金額は、過去2年間、世界平均で1,481米ドルであったのが、今後2年間の旅行では、1,895米ドルに上昇することが見込まれています。その他、旅行の最高支出額はオーストラリア人で、旅行で平均3,636米ドルを費やしており、続いて、サウジアラビアの回答者が、平均3,129米ドルを消費することがわかりました。今後2年間の予想支出では、オーストラリア人が平均3,582米ドルの予算で再びトップに躍り出ると予測されています。
また調査では、旅行者の渡航先の選択に影響を与える主な要因として、お得感(70%)、自然・景観(69%)、政治的安定及び天候(共に66%)、そして初めての旅行先(65%)があげられました。
調査対象者は今後2年間で、平均4回海外旅行を計画しており、旅行を考えている回答者数は過去2年間と比較して11%増加となりました。大多数の旅行者は次のバカンスで平均10泊過ごすつもりだと回答しています。
【その他の重要な調査結果】
旅行スタイル:調査対象者のほぼ半数(47%)は、ホテルや航空会社に直接予約を取るなど、自分自身で手配を考 えていると回答しました。次いで旅行者が独自の行動を選択できる自由な個人旅行(28%)が人気があり、パッケー ジグループツアー(18%)がそれに続いていることがわかりました。出発前に、旅行に関する情報を取得する際、海 外旅行者はオフライン(43%)よりオンラインでの情報源(55%)を活用する可能性が高いという結果となりました。 全回答者の間でよく利用されているウェブサイトには TripAdvisor(29%)、Travelocity(29%)、Lonely Planet(23%) があげられています。
【旅行中のアクティビティ】
5人に3人以上(62%)の回答者は、海外の旅行先でアウトドアのアクティビティーに参加 する可能性が高いと述べました。また、回答者の半数(50%)が地元の料理を楽しむ、そして地元のナイトライフを 堪能する予定(49%)と回答。その他、美容や健康のトリートメント(37%)や、音楽イベントへの参加、そして新しい スキルを習得すること(共に 36%)が今後の旅行の目的としてあげられました。
【宿泊施設】
調査対象者の旅行者は、3つ星~4つ星ホテル(52%)での滞在を最も望んでおり、続いて友人や親戚 宅(16%)での滞在を選ぶ回答者が多いことがわかりました。また、経済的なホテルと 5 つ星以上の高級ホテルは 同程度のニーズがある(共に14%)ことがわかりました。
【同行者】
ほとんどの回答者は夫婦もしくはカップルで旅行すると回答し、そのうち43%の回答者が今後2年間でそのような可能性があると答えました。次に多かった回答は、家族や親戚と旅行(40%)、続いて友人(23%)となりま した。
【Visaの観光への取りくみについて】
ビザ・ワールドワイドは、「世界通貨」を掲げるグローバル企業として、旅行者が安全かつスムーズに支払いやATM を国や地域に関係なく利用できるよう、決済に関わる観光インフラ整備に積極的に取り組んでおります。特に「クレジ ットカード利用促進を通じた旅行者の消費拡大」、「海外カードが利用可能なATM網の拡大」そして「優待を用いた加 盟店への来店誘導及び販売促進」をとおして訪日観光に貢献しております。優待開発については、「Visit Japan with Visa!」の名のもとに、訪日外国人向けの優待ショッピングガイド「TOKYO STYLE GUIDE」の制作を始め空港免 税店や全国のアウトレットに特化した優待サービス「More saving at Premium Outlets®」など様々なプログラムを展開しています。現在、ビザ・ワールドワイドが行っているインバウンド促進の為のキャンペーンに関する情報は、 http://www.visa.co.jp/visitjapan/ (英語、韓国語、中国語繁体字・簡体字で展開)をご覧ください。
【ビザ・ワールドワイドについて】
ビザ・ワールドワイド(以下、Visa)は、世界規模のペイメントテクノロジーを提供する企業です。世界の 200 以 上の国と地域において、現金・小切手の代わりに電子通貨を利用することを可能にし、消費者、企業、金融機 関、政府機関を結ぶ役割を果たしています。毎秒 2 万件を超す取引を処理できる VisaNet は世界でも最先端 の情報処理ネットワークで、電子通貨の基盤であると同時に、消費者を詐欺や不正行為から守り、加盟店への 確実な支払いを可能にしています。Visa の事業の特色として、カード発行、融資、会費や利息の設定を消費者 に直接行わないことが挙げられます。Visa は取引先金融機関を通じて、デビットカードによる即時事後決済、プリペ イドカードによる事前決済、クレジットカードによる事後決済といった多彩な選択肢を提供しています。詳しくは www.corporate.visa.com(英語サイト)または www.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧下さい。
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