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「まんがで読者を元気にしたい」
コミックスの累計発行部数が2億8000万部以上の日本記録を持つ少年まんが「ONE PIECE」。来月、新作映画が公開されるのを記念して、原作者の尾田栄一郎さんに、朝小リポーターと朝小の姉妹紙「朝日中学生ウイークリー」の朝中特派員のインタビューが実現しました。映画の見どころや、主人公のルフィの能力について……いろんな質問を「どーん!!」とぶつけました。
「ふざけたい」から「ゴム人間」に
12月15日公開の「ONE PIECE FILM Z」。朝小リポーターの岩切くん(東京都・4年)と、朝中特派員の吉澤さん(埼玉県・中3)は、試写を見たうえで尾田さんのインタビューにのぞみました。
新聞やテレビに素顔をほとんど見せない尾田さんに会えるとあって、興奮気味の2人。「戦闘シーンがかっこよかったです!」と話す岩切くんに、尾田さんも「ありがとう」と笑顔。「男子はね、戦いが好きでしょ? かっこいいよね。やっぱりアクションには、注目してもらいたいですね」
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物語には「悪魔の実」というアイテムが登場し、これを食べるとふつうの人にはない特殊な能力を持つ設定です。ルフィは、体が伸び縮みする「ゴム人間」。新作映画には「時間をもどす」「植物を成長させる」などの能力が出てきます。
「ルフィをどうしてゴム人間にしたんですか?」と岩切くん。
「一番ふざけているからです。ぼくは、性格的にまじめなことをかき続けられなくて、ふざけたいんです。どんなにまじめな戦いでも、ルフィはビュンビュン伸びて、その映像がおもしろいでしょ。そのためなんです」
「いろんな能力はどうやって思いつくんですか。食べてみたい悪魔の実は?」(岩切くん)
「読者がやってみたいと思うことを形にしています。ぼくが食べたいのは『ハナハナの実』。手がいっぱいあったら、まんがをいっぱいかけますからね」
小学生がハナハナの実で手を増やせば、テストのときに役立つかも……。記者がそう言うと「頭は一つのままですけどね(笑い)」と尾田さんがみんなを笑わせました。
尾田さんは4歳のころ「まんが家」という職業があることを知り、めざし始めました。中学生のころには、連載で海賊まんがをかこうと考えたそうです。「小中学生のころ、ノートにまんがをかいていました。(海賊まんがは)まんが賞に投稿する作品だったと思うんですけど、31ページという制限では全然おさまらなかったんです。いま『ONE PIECE』は68巻まで出て、まだかき足りないですから、31ページで足りるわけがないでしょう(笑い)。このネタは連載するときにしようと思いました」
「ONE PIECE」のコミックスでは、ファンの質問やむちゃなリクエストにも、とても楽しげに答えています。「読者はどんな存在ですか?」という吉澤さんの質問に、尾田さんは「お友だちですね」。
「活字にすると生意気に見えるかもしれませんが、はがきに書いてある字は子どもですから。かわいいんです。読むのは楽しいし、なごみます。もしお手紙をもらわないと、まんが家をやめているかもしれないです。それぐらい支えになっています」
まんがへの思いは「読者に元気になってもらいたい、というのが一番強い」と話す尾田さん。友だち作りにも役立てばと願っています。
「中学に入って、まんがの話をしたら簡単に友だちができました。同じまんがを読んでいることで友だちができる……、これがまんがの仕事で、一番すごいと思いました。みんなの共通の話題になりたいです。だから、たくさんの人が読んでくれるほどうれしいです」
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※ 尾田さんが描きおろした色紙が朝日小学生新聞(11月13日付)で見られます。
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過去の記事↓ ◆「ONE PIECE」作者 尾田栄一郎さん 朝小リポーターがインタビュー(2012年11月13日) |
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2012年11月13日付 |
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実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。 |