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放送内容


8月27日(月)

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メインテーマ体調スッキリ!スタイルUP!猫背のび~る大作戦


出演者

専門家ゲスト:井上玄さん(北里大学医学部講師・整形外科医)
ゲスト:浜島直子さん、六角精児さん
リポーター:中谷文彦アナウンサー


スマホにパソコン、ハイヒール、子どものポータブルゲーム機など、現代の生活は姿勢が悪くなるものばかり。普通に暮らしているだけで「猫背」になってしまいがちです。「猫背」には大きく分けて2つのタイプがあります。加齢による骨の変形はごく一部。高齢者がほとんどです。多くの場合は筋肉や関節に丸くなる癖がついてしまっている状態です。でも、自分が「猫背」なのか、また「正しい姿勢」とはどういうものか、なかなか分かりません。さらには、正しいと思っている姿勢が逆に体にダメージを与えていることだってあるんです。肩こりや腰痛、手足のしびれや頭痛、さらにはポッコリお腹や下がったバストまで!?あなたが抱えるその悩み、実はすべて「猫背」が原因で起こっているかも知れません!
あさイチでは、猫背を解消するとっても簡単な方法をご紹介。この方法を続ければ、体調が改善するだけでなく、スタイルまで良くなると言うんです。さらに、子どもの成績アップも夢じゃない!?親子で遊ぶだけで、姿勢が良くなる楽しいエクササイズもご紹介します。

・あなたも猫背?セルフチェック
・猫背で体調不良!?
・体調スッキリ&スタイルUP
・子どもの猫背を予防・改善

猫背セルフチェック

次の項目のうち、当てはまるものはいくつありますか?

・写真を撮るときに、あごを引くように言われる
・座るときには、背もたれに寄りかかる
・足を組む事が多い
・スマートフォンをよく見る
・ハイヒールをよく履く
・子どもを抱っこすることが多い

1つでも当てはまったあなたは「猫背」かもしれません。多ければ多いほど、要注意です。

(監修:北里大学教授・整形外科医 高平尚伸さん、北里大学講師・整形外科医 井上玄さん)

理想的な姿勢

あさイチでは、街ゆく皆さんに協力してもらい、姿勢チェックをしました。
理想的な姿勢は、くるぶしの前方、ひざの横、足の付け根、肩の先端、耳の5か所が一直線上に並びます。大人と子ども合わせて30人を調べたところ、理想的な姿勢の人は一人もいませんでした。

猫背で体調不良!?

子どもの頃から猫背に悩んできたという、主婦の黒川奈保美さん。黒川さんは、ひどい頭痛や肩こり、首のこりなどが、猫背が原因で起こっているのではないかと考えています。
そこで、「良い姿勢」と「悪い姿勢」で、背中にある筋肉、僧帽筋(そうぼうきん)にかかる負担がどれだけ違うかを調べました。僧帽筋が緊張すると、頭痛や肩こりを引き起こす原因の1つになります。実験の結果、黒川さんにとって楽な姿勢(猫背の姿勢)は、良い姿勢に比べ、突き出した頭を支えるために、僧帽筋に大きな負担がかかっていることがわかりました。さらに猫背は、筋肉内の血流量にも影響を及ぼします。頭が下を向けば向くほど、筋肉に血液が届きにくくなります。すると、疲労物質や痛みを誘発する物質が生まれ、それが結果的に肩こりや後頭部の頭痛を招くと考えられています。
(実験協力:北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科)

【筋血流量(100グラム1分あたり)】
・頭の傾き:水平→10.8ミリリットル
・頭の傾き:下向き10度→7.6ミリリットル
・頭の傾き:下向き20度→4.6ミリリットル
・頭の傾き:下向き30度→4.0ミリリットル
(資料提供:日赤医療センター神経内科 作田学医師)

「効果的な伸び」で体調スッキリ!スタイルUP!

長年続いている「猫背」を解消するにはどうしたら良いの?黒川さんにその方法を教えてくれたのは、早稲田大学講師で「姿勢と健康」の授業を持つ、碓田拓磨さん。碓田さんが指導するのは、「効果的な伸び」のしかたです。

  1. 手のひらが上を向くように、両手を体の後ろで組みます。
  2. 鼻から息を吸いながら、左右の肩甲骨を寄せるように胸を開きます。
  3. 肩をその状態にキープしたまま、口から息を吐き、頭を後ろに反らします。
    このとき、あごは上、手は下に引っ張り合いをするよう、3秒伸ばします。
  4. 最後に頭を起こし、肩の力を抜きます。

※痛みのある人は無理をしないでください。(2)の肩甲骨を寄せる動きだけでも効果があります。
※頭を反らすときに、腰から反らさないように注意しましょう。
※頭を反らすときに、首を痛めないよう、必ず十分に胸を開いてから行いましょう。
※まとめてやらず、こまめに行うのがポイントです。

この「伸び」を1週間、1日20回を目安に行ったところ、黒川さんの姿勢は、くるぶしの前方、ひざの横、足の付け根、肩の先端、耳の5か所が一直線に並ぶようになりました。長年悩まされてきた頭痛や肩こりも、かなり良くなったようです。さらに、バストが+1.9センチ、ウエストが−3.3センチ、ヒップが−1.6センチと、スタイルまで良くなりました。

子どもの猫背を予防・改善

良い姿勢と悪い姿勢で計算問題を解いたとき、どちらの方が正解率が高くなるかを調べた実験があります。実験では、中学生と高等専門学校生合わせて300人あまりを対象に行った結果、すべての学年で、良い姿勢の時の方が正解率が高くなりました。

【正解率】
<中学1年>
・悪い姿勢:33.3パーセント
・良い姿勢:34.6パーセント
<中学3年>
・悪い姿勢:51.4パーセント
・良い姿勢:55.6パーセント
<高専3年>
・悪い姿勢:55.3パーセント
・良い姿勢:61.1パーセント
<高専5年>
・悪い姿勢:59.2パーセント
・良い姿勢:67.8パーセント
(資料提供:サレジオ高専 大藤晃義教授)

子どもの姿勢に対する関心は高まるばかり。最近では専門のエクササイズも登場しています。数多くの小学校でもレッスンを行っている姿勢トレーナー、小澤康祐さんに教わりました。
エクササイズはどれも、遊びの要素を取り入れ、良い姿勢を保つための筋肉を自然と鍛えられるよう考えられています。教わるのは、子どもの猫背が気になるという、佐竹小津絵さん、光樹くん(7歳)親子と、祖田直子さん、明日夏ちゃん(7歳)親子です。

ごろごろ転がし

腕を高く上げ、体をまっすぐに伸ばします。そのまま横になり、ゴロゴロと転がります。
お母さんは転がるのを手伝いましょう。この動きは、背筋を伸ばしていないと曲がっていってしまうため、自然と姿勢を良くする意識が生まれます。また、悪い癖のついた筋肉を伸ばす効果もあります。

ダチョウ歩き

足首の後ろ側をつかみ、お尻を上げたままの状態で歩きます。太ももの裏や股関節の前を鍛える事で、骨盤の周辺を安定させる事が出来ます。骨盤が安定しないと、上半身をうまく支えられず、猫背になりやすいのだと言います。

片足キャッチボール

その名のとおり、片足でキャッチボールをします。不安定な姿勢で運動することで、足首や股関節のまわり、腹筋、背筋など、姿勢を保つための筋肉を鍛える事が出来ます。右足、左足、均等にやってみましょう。

監修

 「すくすくトレーニング」
ホームページ:http://www.suku-training.jp/


視聴者のみなさまへ
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