'12/11/17
「新球場効果薄れてる」
比治山大短期大学部(広島市東区)の学生8人は、マツダスタジアム(南区)の観客動向を調べた結果を16日、広島東洋カープの松田元オーナーに報告した。
調査は4、5月の計4試合で、観客計932人から聞き取った。市外からの観戦客は494人で53・0%を占めた。開業当初の2009年に行った同様の調査に比べ、市外からの客の割合は4・1ポイント下降。学生は「新球場効果が薄れてきている」とみている。マイカーで来場する客は28・8%で5・8ポイント上昇した。
この日は、学生が球場内の球団事務所を訪問。報告書を松田オーナーに手渡した。観客数を増やすアイデアとして、観戦回数に応じた入場料の割引制度などを提案した。70%以上の客が観戦後に球場周辺で買い物や飲食をしない結果を踏まえ、学生が来季までに周辺の飲食店マップを作る計画も説明した。
松田オーナーは「定点観測のように継続してやってほしい」と感謝した。2年の浅野江莉佳さん(20)=広島県府中町=は「より楽しい球場にするために、調査結果を生かしてほしい」と話していた。
【写真説明】松田オーナー(左端)に調査結果を報告する学生たち