武部勤氏:議員を引退、画家を目指す
2012年11月17日
衆院解散で自民党元幹事長、武部勤氏(71)が引退した。「寂しいのは確かだが、解放された気持ち」と淡々と語った。一番の思い出は、小泉政権時代、幹事長に抜てきされたこと。「農林水産大臣としてBSE(牛海綿状脳症)対策に取り組んだことが評価されたんじゃないかな」と振り返る。
解散を決断した野田佳彦首相を「苦しい時に結束できない党に幻滅したのでは」と推しはかる。一方、日本維新の会など「三極」の動きを「共通の政策もなく、選挙のためだけに結び付くのは談合以下」と切り捨てた。
引退後は北海道北見市で家族と静かに暮らしながら、子どもの頃からの夢だった画家を目指すという。「著名な画家に弟子入りした。10年後にデビューするよ」と笑った。【渡部宏人】