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1974年 Paul Simon ソロ・コンサート報告

2004-06-03 rev.2

1974年4月5日に名古屋市の愛知県体育館で、ポール・サイモンのソロ・コンサートが開かれました。

私(当時、高校2年生になった)にとっては初めてのプロの演奏を生で聴くチャンスであり、本当に楽しめたコンサートでした。

写真は撮影者不詳です。友人の友人(当時の高校生)が撮影し,プリントだけもらったものです。現在,その人に連絡がつかないので,ここでは,無断掲載です(苦笑)。

Paul and Eddie (A Japanese fan took these photographs at "Aichi-ken Taiikukan", Nagoya, Japan, on 5 Apr. 1974. Please do NOT reproduce photographs in this website without permission of the owner of this website.)左がPaulで、右は弟のEddie

(A Japanese fan took these photographs at "Aichi-ken Taiikukan", Nagoya, Japan, on 5 Apr. 1974. Please do NOT reproduce photographs in this website without permission of the owner of this website.)

最初、サングラスをかけたポールがひとりでステージに出てきて「僕とフリオと校庭で」を演奏しました。次に「すばらしかったその日」と「いとしのセシリア」とメドレーで演奏しました。その後、ポールが「.........(聞き取れなかった).....to play the guitar, my brother Eddie」と、弟のエディを紹介すると、場内はどよめきに包まれました。 そっくりな弟が来てることなんて知らない人が多かったのでしょう。(私も知らなかった)
指のトラブルのためにギターをあまり弾かず、曲によっては弟に任せているときもありました。「早く家に帰りたい」「アメリカの歌」を二人でプレイした後、ウルバンバ(Urubamba)をステージに呼び寄せ、「コンドルは飛んでいく」「ダンカンの歌」を演奏した後、ウルバンバだけでDeath in Santa Cruz と Kacharpariの2曲を演奏しました。このとき、ポールはウルバンバの太鼓を肩からかけて演奏していました。その次は、このコンサートの最大の驚きで、なんと「スカボローフェア」をウルバンバの演奏をバックにポールが、1番だけでしたが、歌ったのでした。アート・ガーファンクルなしでこの曲を歌ったりしないと思っていたのに。 その後「ボクサー」を演奏しました。

Paul handshaing with a girlお客さんと握手するポール。
警備員もいない、のどかな時代でしたね。エディはマフラーをもらったようでした。ポールが弾いていたMartin D-35Sの裏板3枚あわせには驚きました。(2002年になって、このギターと同じものを弾かせてもらいました。ふくよかな音です) エディが使用していたのはMartin D-18のようでした。

休憩をはさんで、第2部は、ポールとエディの二人での「ミセス・ロビンソン」から始まり「アイ・アム・ア・ロック」、「59番街橋の歌」「僕のコダクローム」と続きました。その後、ジェシー・ディクソン・シンガーズをステージに呼び、「母と子の絆」「サウンド・オブ・サイレンス」、「明日に架ける橋」を演奏し、ジェシー・ディクソン・シンガーズだけの演奏もありました(曲目記憶無いです)。

ジェシー・ディクソン・シンガーズの女性シンガーは本当に素晴らしい声量でした。

With Jessie Dixson Singers (A Japanese fan took these photographs at "Aichi-ken Taiikukan", Nagoya, Japan, on 5 Apr. 1974. Please do NOT reproduce photographs in this website without permission of the owner of this website.) Jessy Dixon Singersと共に

アンコールは、「母からの愛のように」をジェシー・ディクソン・シンガーズと演奏しました。さらに粘って手拍子を続けていると、エディと2人で現れ、「バイ・バイ・ラブ」を歌いました。途中で、ポールとエディのデュエットが聴けました。

Paul and Eddie singing Bye Bye Loveバイ・バイ・ラブをデュエット

その後、なおもアンコールの手拍子が続くのですが、非情にも客席の明かりが点灯始めます。でも、手を打つのをやめないでいると、明かりが灯って数秒後でしょうか、もう一度明かりが消え、ギターを手にして、サングラスを外したポールが一人で現れ、「アメリカ」を歌いました。最後の最後になって、やっと見ることの出来たポールの顔でした。

全体を通じて印象的だったのは、ポールが顔をいろいろな方向に向けて歌ってくれたことです。テレビ・カメラばかり(最近はプロンプター?)ばかり見てる我が国の歌手と違って、聴衆とアイ・コンタクトを取っているように思いました。

全セット・リスト

1. Me And Julio Down By The Schoolyard
2. Was A Sunny Day / Cecilia
(Introducing Eddie)
3. Homeward Bound
4. American Tune
5. El Condor Pasa (w/Urubamba)
6. Duncan (w/Urubamba)
7. Death In Santa Cruz (Urubamba)
8. Kacharpari (Urubamba)
9. Scarborough Fair (w/Urubamba)
10. The Boxer (w/Urbamba)
11. Mrs. Robinson
12. Feelin' Groovy
13. I Am A Rock
14. Kodachrome
15. Mother And Child Reunion (w/Jessy Dixon Singers)
16. The Sound Of Silence (w/Jessy Dixon Singers)
17. What Do They Call Him (Jessy Dixon Singers)
18. Jesus Is The Answer (Jessy Dixon Singers)
19. Bridge Over Troubled Water (w/Jessy Dixon Singers)
20. Loves Me Like A Rock (w/Jessy Dixon Singers)
21. Bye Bye Love (Duet with Eddie)
22. America


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