衆議院解散

福田衣里子

2012年11月17日 04:48

いつもお世話になっている皆さまへ


この度、民主党を離党し、「みどりの風」として政治活動を行なう事を決断致しました。

政権交代の夏、私は民主党が掲げる「ひとつひとつの生命を大切にする。」という理念に共感した上で選挙を戦いました。

薬害を生み出した構図である、「長きにわたり作り上げられた既得権益と戦い、行き過ぎた市場原理主義により広げられた格差を是正し、ぼろぼろにされた社会保障を立て直す。」それが当時の民主党の使命でした。

政権交代には意義があったと思いますし、実現できたこともたくさんあります。
現に、他の民主党議員も真剣に国民を思って活動を行なっていました。

しかし、月日が経つにつれ、民主党が、徐々に、「自公政権のころと似た政策、強いものによる目線でもって強いものの意見だけで政策決定する」ようになってきていると感じ始めました。

3党だけで合意した「社会保障と税の一体改革」、TPPへの交渉参加問題、原発再稼働問題においても、そう感じます。

「それでも、民主党を簡単には諦めるわけにはいかない。」

そう思い、今年の7月には、党員資格停止処分まで受けましたが、「真の社会保障と一体改革を実現する一期生の会」を立ち上げ、参議院での消費増税法案修正を求め活動し、9月に行われた代表選では、執行部の一新を考え、候補者擁立まで模索しました。

しかし、私の力不足で、思ったようにはいきませんでした。

私は一切、変わっていないつもりでしたが、いつしか「反主流派」と言われるようになりました。そのような中、自分が自分らしくあれる場所として、離党・新党を模索していたところ、突然、解散総選挙が行われることになりました。


突然の解散に、離党まで考えて動いていたにも関わらず、「民主党から出馬すれば、選挙体制や資金的には一番有利かもしれない。」と考えてしまう自分がいました。
現に、支援いただいている組織の意向を気にして、原発やTPPにおいては、自分の思いを十分に発言が出来なかった事があり、正直、後悔し反省をしています。

このままでは、いずれ「政治家は落選したら、ただの人。次に当選するためには、多少の政策変更も仕方がない。」と思うようになるのではないか。


議員になる前の私が、そんな自分を見たら、きっと怒られると思います。

私はこれからも私が最良と思う事を訴え続けたい。
そして、その考えが、国民の皆様にご支持いただけなければ、潔く散ればいい。

それが民主主義なのですから。


今、第三極と言われている政党も、結局は、その多くが元自民党の方が関係した党で、私には一極にしか見えません。

以前にも増して強いもの目線での政策が目立ち、このままでは格差はもっと広がり、自殺者や犯罪が増えるかもしれない。

この流れを何とか止めたい。
「真の第三極」を作らなければと考えた次第です。

一極の中で、兜を奪い合う、天下取りゲームに国民が巻き込まれるような政治ではなく、常に、民の側にいる。

本当に政治の力を必要としている人々は、きっと陳情には来たくても来られないし、そもそも声を上げる術など知らないのではないでしょうか。


皆さまには、いつも温かく支えて頂き、感謝の思いでいっぱいです。
また、民主党の先輩、同僚議員ともこれまでたくさんの困難を乗り越え、育てて頂きました。
ご支援を下さった皆様方おひとりおひとりのお顔を思いだし、日夜考えに考え抜き、この決断に至りました。

勝手な思いではありますが、どうかご理解頂き今後ともご指導いただきますことを心からお願い申し上げます。

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