佐藤洋太(右)は、渡部あきのりと「ハート」を作り、健闘を誓い合う=東京・新宿の協栄ジムで
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大みそかの3大世界戦として行われるWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチで2度目の防衛戦を行う佐藤洋太(28)=協栄=が15日、東京都新宿区の協栄ジムで練習を公開。強打の挑戦者・赤穂に対して、ノーガード戦法で迎え撃つ常識破りの秘策を明かした。
さすがボクシング界きっての理論派だ。言うことが違う。佐藤が強打者・赤穂にノーガードで臨むと仰天発言だ。「相手のパンチが強いからこそ、ガードを固めるんじゃなくて、ガードを下ろすんです」
ふざけたことを言うんじゃない、バカも休み休みに言えとおしかりを受けそうだが、佐藤は大マジに、目からうろこの持論を展開した。「ガードを固めると、的が大きくなるから、ガードの上からでも相手は打ちやすくなる。でも、ガードを下ろすと的は小さくなる。相手は打ちにくい。さらに、ガードを固めたところからパンチを出すと、相手にとって見えやすい。でも、ノーガードからパンチを出すと、どこから出てくるか分からなくなる。集中力も高まるし、危険のパーセンテージも下がる。ボクシングのディフェンスはガードでするものじゃなく、フットワークでするものなんです」
4回のスパーリングでは右構えから左構えにするスイッチ戦法を見せるなど、確実に佐藤のボクシングは進化している。
「ボクはただの調子コキじゃない。理由があってやっている。世間にふざけるんじゃないとか言われるとストレスがたまる。脳外科の看護師長をやっているうちの母は、ちゃんとガードしなさいってうるさいんですけど」と苦笑。結果で周囲を納得させるしかない。 (竹下陽二)
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