12・4前哨戦を制して、WBC王者マレスに挑戦や! 亀田ジムは16日、来春の世界王座奪取を目指す、亀田3兄弟の末弟でWBC世界バンタム級シルバー王者・亀田和毅(21)が、12月4日のWBA世界バンタム級王座統一戦の前座で元フィリピン・バンタム級王者レイ・ラスピニャスと対戦すると発表した。2階級制覇を狙う、次男でWBA世界スーパーフライ級2位・亀田大毅(23)はインドネシア・フェザー級王者ジェームス・モコギンタとの対戦が決まった。
亀田家の最終兵器といわれて久しい和毅。夏場にWBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太(協栄)への挑戦話が浮上したが、開催地で折り合わず消滅。なかなか世界戦が実現しない和毅は名指しこそしなかったものの「みんなビビってばっかり。腐ったヤツばっかり。腐ってるやん。チャンピオンが逃げたらアカン。チャンピオンは誰とでもやらなアカン」と皮肉交じりに吐き捨てた。
「やってくれへんなら階級を上げるしかないな」と和毅。1階級上のバンタム級は、WBA王者は兄の興毅だから、さすがに兄弟対決は実現性はないとしても、WBCは今、売り出し中の山中慎介(帝拳)が王座に君臨している。山中との一騎打ちも見てみたいところだ。
しかし、和毅は「バンタムが無理なら、スーパーバンタムでもエエ。来年5月ぐらいにできればいいと思ってる。やりたい選手? アブネル・マレスだね。俺とマレスのマネジャーはパイプがあるから、今、話し合っている。来年の5月がめどや」とメキシコの人気選手で、WBC世界スーパーバンタム級王者を逆指名した。水面下で交渉が進行中ということだから実現の可能性は大だ。
12・4の試合は世界前哨戦となるだけに、スカッと勝って、マレスに堂々と挑戦状をたたきつけたいところだ。 (竹下陽二)
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