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【サッカー】走れず動けずミス連発 本田 オレに腹が立つ2012年11月16日 紙面から ◇W杯アジア最終予選第5戦 日本2−1オマーン
【マスカット松岡祐司】ワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組第5戦(14日)で、敵地で苦しみながらもオマーンに劇的な勝利を収めた日本代表のMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=が、ふがいない自らへの腹立たしさを打ち明けた。W杯出場に王手をかけたが、ミスを連発した自らのプレーについて「納得いってない」「物足りない」「腹が立つ」−。暑さに順応できず、走れず、動けず、ピッチをさまよい続けた自分への怒りを充満させていた。 試合直後、いつもは取材に応じる本田が「無言」だったのは、自分へのいら立ち、腹立たしさに満ちている状況で、説明する言葉を見つけられなかったからにほかならない。試合終了から約6時間後。ドバイ経由でモスクワへと戻るマスカット空港で、本田は冷静に整理した胸の内の言葉を紡いだ。 「勝ったことに関しては納得している。納得していないのは個人的なこと」。精彩を欠いた要因に関しては、「暑さ? いや、それは理由じゃない。1トップ? それはどっちでもいい」と退けた。すべては本田自身の力不足。思うように進化が進まぬ現状に、明らかに苦しんでいた。 「個人的な課題っていうところが、同じように課題として残るのはやっぱり納得がいかない。そのやり方は100通りくらいあるけれど、個人技、コンビネーション、いろんな戦術に合った攻め方もすべてを総合して、自分からどうクリエート(攻撃を創造)するかっていうところが、やっぱり物足りない部分があって。それを繰り返しているっていう現実があるから、やっぱり納得いっていない」 欠点も課題も見えている。進化の道筋も見えているのに前へ進めない。それが、「もどかしいというか、腹が立つというか」。攻撃の最終局面で「違い」をつくり出すのが本田なら、マスカットでの本田は間違いなく本田ではなかった。たとえ周囲のサポート、動き出しが少ない状況であっても、本田は「(1人ではなく周りの選手がかかわるのが)9割方そうだと思うけど、その1割にこだわりたいな、という自分もいるんですよ」と言った。 どんな相手、環境、コンディションであっても、ワンプレーで試合を一変させてしまう−。そんな圧倒的な「個」を目指しているから腹立たしさも倍加した。 「世界との差」が埋まらぬ苦境でもがき、あがいた先に頂点がある。本田はそう信じている。 PR情報
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