私は日本箸道協会というNPOを立ち上げましたが
箸道は共食そのものです。
箸は1400年前の608年8月に小野妹子が
隋から帰国して聖徳太子が中国式のパーティーをした時に
初めて使われました。(それまでは日本は手で食べていた)
両口の箸は神と人を繋ぐもの、あの世とこの世を繋ぐものです。
箸を使って「魂」を渡すという意味合いがあります。
ちなみに神事の「直会(なおらい)」は神事に参加したもの一同で
神酒を戴き神饌を食する行事(共飲共食儀礼)です。
箸は神と人、人と人を結ぶものなのです。
団塊の世代には社会貢献をしたいと
考えている人が多いのですが、
その人達を箸道の師範に育てて、
彼らが学童保育などで子供たちに
教えてゆくスタイルをとりたいと考えています。
大人に教えても広がりにくいのですが
子供は素直に学んでくれます。
そしてそれを家に帰って両親に得意げに教える。
親は自分も知らなかった文化を子供に
教えられると驚きと喜びで吸収しやすいのです。