パ・リーグ3連覇を逃し2年連続日本一も幻と終わったソフトバンクで、助っ人補強に失敗した編成への批判が強まっている。球団が今季獲得した7人もの外国人のうち、ペーニャ以外6人が1年も持たず即刻退団。“問題児”ペニーなどほとんどが戦力にならず、これがV逸の原因の一つになったとみられている。チーム内では「補強もいいけどテコ入れすべきは編成では」と不満が挙がっている。
日本一奪還を目指す鷹軍が今オフも積極的に外国人補強を画策しているが、チーム内から疑問の声が出始めている。昨オフ、開幕後に獲得した計7人もの外国人のうち、ペーニャ以外6人があっさり退団。編成の手腕が問題視されているのだ。
ダメ助っ人の最たる例はメジャー119勝右腕ペニー。さらに左腕ピントと右腕カストロについてもやり玉に挙がる。
まずピントについて。球団側は契約の際に「先発で起用すること」という条項を飲んだ。ところがふたを開けてみるとまったく先発では使えず「中継ぎに回ってくれ」と先発を約束した条項を破棄。ところがその中継ぎでも「リリーフ投手に必要な三振が取れる球がなければクイックもできない。何てやつを連れてきたんだ! って問題になったよ」(チーム首脳)
ピントは結局、2試合の登板で1勝1敗、防御率7・36でお払い箱となった。オフの戦力外を見越して水面下でちゃっかり“就活”をしていたようで、ピント本人は「シカゴ(米・ホワイトソックス)に行けるかも」とニンマリしていた。
登板はたった3試合で防御率は6・00だったカストロについても同様だ。「向こう側からの強い売り込みに契約してみようかとなったらしいけど、ストレートが速いだけで使えるレベルになかった。もっと調査すべきだったんじゃないか」(チーム関係者)
助っ人の相次ぐ体たらくにもかかわらず、球団首脳は「一生懸命やってくれている。スカウティング能力は高い」と、編成の配置転換などはしない意向だ。この現状にチーム内では「補強する前に編成を担当替えしたほうがいいのでは」「立花打撃コーチはチームの得点力不足の責任を取るような形で退団したのに…。おとがめなしはおかしいんじゃないか」「ダメ助っ人ばかり取っても金のムダ。秋山監督とか現場がかわいそう」と批判の嵐だ。
今オフでペーニャのような“優良外国人”を発掘できればいいのだが、今の状態では難しそうだ。
壽屋
売り上げランキング: 4159
17日に開幕する松阪競輪開設62周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」。東スポWeb特設ページで選手インタビュー&記者予想をお届けします。※スマートフォンからアクセスする場合はPC版ページをご覧ください