2012年 11月 16日
美作市でクマサミット
人里への出没が相次いでいるクマとの共生の道を探ろうと、美作市でクマサミットが開かれました。これは岡山県内でクマの出没が多い美作市の呼びかけで、去年に続いて開かれたものです。サミットには、北海道から広島まで全国の自治体などから関係者が出席。鳥獣保護の専門家らが、クマとの共生のためには生態や個体数を正確に把握し、適正な保護管理が必要と訴えました。美作市では、2010年度に県内で最も多い139件のクマの出没情報があり、今年度も16頭のクマが目撃されています。岡山県では、今年度から人里へのクマの出没が頻繁な場合、殺処分を認めることにしています。

ご当地ベジフルランチ会
地元のおいしさをアピールです。香川県産の野菜を使った料理の試食会が、高松市で開かれました。こんがり焼いた野菜のピザに、肉や魚を彩るみずみずしい生野菜。香川の特産「まんば」を使った煮物、まんばのけんちゃん…。この試食会は、県内の青果卸売業者が野菜の地産地消を進めようと今年度から始めたもので、抽選で選ばれた一般消費者34人が集まりました。ホテルのシェフが考案したメニューは16品。いずれも家庭でできる料理をイメージしたということです。香川県などによりますと、卸売市場での県産野菜の取り扱い量は、生産農家の後継者不足などから減少が続いているということです。試食会は今年度中にあと2回開かれ、主催者は、香川ならではの野菜の良さを見直してほしいと話しています。

香川県初の登録記念物に増井氏庭園
庭園などの名勝地を保存・活用する制度、国の登録記念物に、高松市の増井氏庭園が選ばれました。香川県では初めての登録となります。増井氏庭園は、高松市扇町にある増井家住宅の中庭で、昭和を代表する庭園作家重森三玲さんが1956年に設計したものです。広さは約70平方メートルで、伝統的な作りの庭に白い砂を敷き詰めて書院や茶室からの景観を演出しています。また、竹を縦・横・斜めに張って独創的な垣根を作るなど新しい試みが見られ、造園文化の発展に貢献しているとして登録となりました。国の登録記念物は、庭園などの名勝地を緩やかな規制で保存・活用しようと2005年度から始まった制度で、全国で66件が登録されていて、香川県では今回が初の登録です。