不意打ち解散に第三極が混乱している。16日に石原慎太郎・太陽の党共同代表(80)と橋下徹・日本維新の会代表(43)が会談し、合併について話し合う。大同小異のもとに合併で一致すれば、減税日本、みんなの党も合わせ“第三極党”となり台風の目となる。だが、関係者らからは「うまくいくはずがない」と疑問視する声が噴出している。
15日、都内で開かれた太陽の党と減税日本の記者会見は、第三極結集へ向けた節目となると思われたが、中身はほとんどなし。
連携にいたる具体的な経緯を質問した記者に石原氏は「くだらない質問やめてくれよ! 太陽の党は暫定的なもので、橋下市長と話して大連合する。つまんない質問すんな!」と一喝。つまり「16日に橋下氏と会談し、合流でまとまれば、みんなの党を含めた4党で1つの党になりたい」との意向を示すための会見だったのだ。
しかし、河村たかし名古屋市長(64)は「みんなの党との合流? その辺は知らない」と“暴走老人”石原氏に引っ張られている印象。肝心の橋下氏は15日、「(太陽と減税の)合流を先に決められたとなると、僕は難しい」と否定的だ。
会見後、河村氏に「一体、何の会見だったんですか」と詰め寄る記者もいたほど、意味不明だった。
一方、国民の生活が第一と新党きづなの合併は15日、きづなが解党することで正式に決まった。
とはいえ、こちらもすんなりとはいかない。きづなの内山晃代表(58)だけは不参加で、無所属で活動するというのだ。きづなの議員は「理由は知らない。開いた口がふさがらないよ」と吐き捨て、足並みがそろわないことを嘆いた。現在、第三極は共通政策で合意した維新とみんな、太陽と減税、増税反対で脱原発の生活という3つに分かれたままだ。合流どころか、分裂したまま選挙に突入↓選挙後はさらに分裂――そんな可能性すらあるのが「第三極」の面々の今のありようだ。
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