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英国人を気取るさくらえみ

　我闘雲舞のさくらえみ（３６）が知らない間に「欧州最強」の称号を手にしていた。現地時間１１日（日本時間１２日）に英国ＥＶＥに参戦し、あのアルファ・フィメールが保持していたＥＶＥ王座を日本人として初めて獲得した。

　とはいえ、スターダムを震撼させた怪女・フィメールから直接奪ったものではない。フィメールは同大会でニッキー・ストームに敗れてまさかの王座転落。その直後、さくらはリングになだれ込み、どさくさにまぎれて新王者に挑戦した。１日２試合のストームはすでに精も根も尽き果てており、さくらはわずか２８秒で勝利したという。

　まるで火事場泥棒のような手口だが、欧州の女子プロ最高峰と認知されている同王座の獲得は快挙に違いない。つい先日までタイの雑踏に埋もれていた放浪女が一転、ＪＷＰ王座も合わせ日英２冠王になってしまった。

　１２日に帰国したさくらはこの日、紅茶を飲みながらベルトを披露。ＥＶＥからは来年２月、英国での初防衛戦を要請されたが、「フン。ベルトを返してほしけりゃ、日本に来い。ただし、挑戦者はフィメール以外」と却下した。さらには「ロンドンのパブで『お前さんは我がイギリスでエリザベス女王、サッチャー（元首相）に続く３番目に有名な女だ』と祝福された。これから私と話す時は必ずサーを付けなさい」と全マット界に勧告。女王様気取りのさくらにどうか天罰を――。