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井笠鉄道バス事業廃止 地域交通1世紀の歴史に幕
岡山県西部と福山市で路線バスを運行する井笠鉄道(笠岡市)は31日、バス事業を廃止した。1日から両備グループの中国バス(福山市)などが一部路線を引き継ぎ、来年3月末まで代替運行する。 最後の路線バスは午後9時40分、約10人を乗せて笠岡市のJR笠岡駅前を出発し、10時過ぎに井原市の井原バスセンターに到着。バス事業を始め約90年、軽便鉄道時代から1世紀にわたる「地域の足」としての歴史に幕を閉じた。 事業廃止に伴い、沿線自治体は通学手段確保のため、71路線のうち53路線の存続を決め、中国バスなどに代替運行を依頼。中国バスと北振バス(同県矢掛町)、日の丸タクシー(倉敷市)、浅口市、同県里庄町が担うことになった。代替運行は国の補助から外れるため、費用は自治体が負担する。4月以降の運行については未定。 井笠鉄道の従業員155人は31日付で解雇。うち再就職を希望した91人は中国バスと北振バスが受け入れる。中国バスは31日、福山市の本社で辞令交付式を行った。
(2012/11/1 9:17)
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