野田佳彦首相は14日午後の党首討論で、今月16日に衆院解散に踏み切る意向を表明した。自民党が赤字国債発行法案と衆院の「1票の格差」是正法案の早期成立、衆院定数削減を来年の通常国会中に結論を出すことについて確約することなどを条件に掲げた。16日に解散すれば衆院選は「27日公示―12月9日投開票」か「12月4日公示―16日投開票」となる見通しだ。
首相は自民党の安倍晋三総裁との討論の中で、赤字国債法案の週内成立とともに、衆院小選挙区の1票の格差を「0増5減」で是正する法案の早期処理での協力を要請。民主党が比例定数40削減を訴える定数削減では、先送りする場合でも国会議員歳費を削減しながら来年の通常国会で結論を出すことを提案した。
そのうえで「必ずやると決断してもらえるなら、今週の16日に衆院を解散してもいいと思っている」と明言した。首相は16日の解散について「ぜひやり遂げたい」とも強調。公明党の山口那津男代表との討論でも同様の提案をし、山口氏は前向きな姿勢を示した。
民主党は14日に「1票の格差」是正と定数削減を含めた衆院選挙制度改革関連法案を国会に提出。首相は自公側に定数削減の実現を条件に掲げて身を切る改革を強調し、「攻めの姿勢」で衆院選に臨む狙いがある。
首相は11日、年内に解散する意向を民主党の輿石東幹事長に伝達。民主党内には反対論が根強く、13日の党常任幹事会では「党の総意」として年内解散に反対することを決めている。
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藤村修官房長官は14日午後の記者会見で、野田佳彦首相が16日に衆院解散に踏み切る意向を表明したことについて「(16日に解散)『します』という言葉だったと受け止めている」との認識を示した。衆院選の投票日は野田佳彦首相や民主党の輿石東幹事長らが出席する今夕の政府・民主三役会議で決める方針を明らかにした。
衆院選の投票日は12月9日か16日が有力とみられる。藤村長官は「選挙するのは時間がかかる。在外投票もあるし、相当準備期間がいる」と語った。
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