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'12/11/15

楽しい修学旅行、一転悲鳴



 山口県周防大島町沖の瀬戸内海で14日、修学旅行中の神奈川県、保土ケ谷高の生徒を乗せた旅客船が座礁した事故。「せっかくの楽しい旅行だったのに」。現場から別船で救助され、目的地の同町伊保田港に到着した生徒たちはぐったりした様子で思いもかけない事故の様子を振り返った。

 「ガーンと音がしてひどく揺れ、すごい衝撃だった。体が一瞬浮き上がったような気がした」。2年の女子生徒(17)は話す。事故で悲鳴が上がる中、救命胴衣の着用を促す放送はあったが、船体は力なく傾き、強風で揺れ続けた。別の2年女子生徒(17)は「待っている間は長く感じた」。テーブルの荷物などは衝突の際に散乱。燃料油の臭いも漂い、生徒は「大丈夫だよね」と声を掛け合いながら、救助を待った。

 生徒たちは14日に松山市から同町に入り、16日までの2泊3日の日程で一般家庭36戸に民泊し、農漁業などを体験する予定だった。

 強風と高波の中で救助船に乗り換え、予定より約2時間遅れて伊保田港に到着。上陸して民泊受け入れ家庭の人たちを見ると、手を取り合って涙を流したり、家族に携帯電話で状況を説明したりする姿も見られた。2年の男子生徒(16)は「ほっとしたのと同時に疲れがどっと出た」と話していた。

 港まで迎えに来ていた、民泊先の同町東三蒲の無職池田政美さん(66)は「生徒たちが無事でほっとした。つらい思いをさせた分、精いっぱいもてなしてよい思い出をつくってもらいたい」と胸をなで下ろしていた。

【写真説明】疲れた様子で救助船から伊保田港に上陸する保土ケ谷高の生徒たち(14日午後5時55分)




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