菅直人著 「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」 (幻冬舎新書)を「日本のこれから」の指針となる教科書にすべきと考えます。唯一の被爆国である日本が、世界に衝撃と不安を与えてしまったことを省みて、二度と同じ惨事を引き起こさないようにするためと、東電福島原発事故から人類が得た貴重な教訓を世界各国に伝え、人類が正しく原子力と共存する平安な地球づくりに役立てるために、事故時の日本国のトップが記してくれた「歴史的証言本」を、教科書として位置付けなくてはならないと私は考えます。
しかしながら、この本を教科書として読んでも、十分に理解できない部分もあると考えます。事故時の総理大臣であり、現在も民主党の最高顧問として活躍している菅直人議員には、言えないこと、言ってはいけないことがあることは当たり前のことです。
今後、私はこの本の補完的な出版物を世に出せるよう出版社に働きかけていきたいと考えます。私の本名では出版はできなくされました。ペンネームか、「チーム・ハートウォーミング」というチーム名で出版できたらと考えています。
時期的には、311事故2周年以降の早い時期が適当と考えます。私はこれまでに2冊の本を出版し、あることに気付きました。大抵の本のあとがきには、「出版社の○○氏にお世話になった」という感謝の言葉が記されていますが、出版前は、本音ではなく、慣習なのだろうと決めつけていましたが、出版を経験し、本音で「お世話になった」と言えるほど、出版社の編集能力は高いのです。出版社の編集部の力を借りずに、知識という無形の知を、本という有形の知としてカタチにできる人もいるでしょうが、私にはとてもできるものではありません。例えれば、料理人のような人たちです。知財という素材を見極め、集め、加工し、見事な一品に仕上げるのですから。
さて、補完本的な出版物の位置付けは、私も含め多くの日本人がお世話になった「教科書ガイド」そのものです。私の主張を記すのではなく、教科書である菅直人議員の「東電 福島原発事故総理大臣として考えたこと」を噛み砕いて、理解を高めてもらうことだけが「狙い」です。ターゲットは「地球市民」です。機械に弱い方や、原子力と聞いただけで頭脳活動がオフしてしまう方にも理解できるよう、文字は少なく、日本だけで通用するような専門用語も使わず、誰もが大好きな「たまご焼き」のような、万人に受け入れられる一品に仕上げたいと考えます。
ウィキペディアより
教科書ガイド
<引用開始>
教科書ガイド(きょうかしょガイド)とは、学校の教科用図書(教科書)について詳細な説明が掲載されている補完本のことである。あんちょこ、虎の巻とも呼称される。
概要
学校の授業のみでは十分な理解を得られなかった児童や、部活で忙しい生徒にとって効率良く予習や試験対策をするのに便利な書籍として使用されている
<引用終了>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89
本題に入ります。
「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」
<引用開始>
内容(「BOOK」データベースより)
3月11日14時46分。地震発生後、著者は官邸地下の危機管理センターへ直行した。被災者救助に各方面が動き出す中、「福島第一原発、冷却機能停止」の報せが届く。その後、事故は拡大の一途をたどった。―このままでは国が崩壊する。いつしか著者は、原子炉すべてが制御不能に陥り、首都圏を含む東日本の数千万人が避難する最悪の事態をシミュレーションしていた…。原発の有事に対応できない法制度、日本の構造的な諸問題が表面化する中、首相として何をどう決断したか。最高責任者の苦悩と覚悟を綴った歴史的証言。
<引用終了>
http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E9%9B%BB%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85-%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%8F%85-%E7%9B%B4%E4%BA%BA/dp/4344982843/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1352269050&sr=1-1
◇歴史的証言とは何か
「原発の有事に対応できない法制度、日本の構造的な諸問題が表面化」、この一文を、歴史的原発災害を引き起こした「考え方の出発点」にしなくてはなりません。そうでないと、全体像が見えてこないからです。
日本国の最高責任者の総理大臣が、「有事に対応できない法制度、日本の構造的な諸問題」が存在することを認めたのです。菅直人議員は、「総理としての力不足、準備不足を痛感した」と発言しています。これはどういう意味でしょうか。
その意味は、総理大臣が誰であっても、「総理としての力不足、準備不足を痛感した」と発言しているのです。国家の非常事態時に、総理大臣をトップとする「理にかなった、実践的な組織活動」で、「取り返しのつかないこと」を喰いとめる力がこの国には足りなかった、非常事態への準備もできていなかった、と菅直人議員は認めているのです。
世界に向けて「日本の法制度、構造的問題」が、東電福島原発事故の「根っこ」であると、証言しているのです。
◇構造的な諸問題とは
「構造」とは、仕組みのことです。自動販売機に例えます。「お金を入れて、商品を選択すれば、商品を手にすることができる」仕組みになっていますが、機械の中身は外からでは見えません。それが「構造」というものです。
小泉政権時代に、「構造改革なくして、景気回復なし」、「聖域なき構造改革」というスローガンが掲げられましたが、国民生活に良い影響を与えたものはありません。「構造」はstructure ストラクチャーであり「構造改革」はリストラクチャリングですが、日本では「リストラ」という「首切り」に曲解されました。正社員を退職させ、安価な労働者に置き換える企業が続出しました。その結果が今日の日本の姿です。
日本特有の「構造的な諸問題」に関しては、この本の中身を分析し少しずつ書き足していきます。
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