振り込め詐欺疑いで高校生ら５人逮捕　愛知県警

　社債購入のトラブル解決名目の振り込め詐欺事件で、愛知、富山、静岡、石川の４県警は１６日、詐欺の疑いで、いずれも東京都葛飾区、無職西巻優吾（２１）、木村恭介（２１）両容疑者を再逮捕し、新たに３人を逮捕した。逮捕者は計６人になった。

　新たに逮捕されたのは、東京都足立区、無職十文字雄大容疑者（２０）と、葛飾区の無職少年（１９）、埼玉県新座市の男子高校生（１８）。いずれもだまし取った金の回収や見張り役だった。

　逮捕容疑では、５人は共謀してことし８月、京都市の無職女性＝当時（８０）＝に社債購入を持ち掛け、虚偽のトラブル解決名目で３回にわたり計３千万円をだまし取ったとされる。木村容疑者は黙秘し、４人は認めている。

　愛知県警によると、グループの主犯は西巻容疑者で、被害はことし２〜９月に全国で９５件があり、総額は６億７５００万円に上る。犯行には、購入を持ち掛ける電話役や指示役が別に存在し、グループは詐取した金の９割を指示役らに上納していたとみられる。

（中日新聞）