株購入で“振り込め詐欺”２人逮捕

11月14日 15時36分

実体のない会社の株を売りつけて高齢者から金をだまし取ったとして、振り込め詐欺グループの統括役と見られる男ら２人が逮捕され、警視庁は、グループが同様の手口で５億円余りをだまし取っていたとみて調べています。

逮捕されたのは、いずれも都内に住む無職の松本幸彦容疑者（５４）と山田光昭容疑者（６４）です。警視庁の調べによりますと、２人は、ことし３月、広島県の７５歳の女性に投資顧問会社の社員を装って電話をかけ、実体のない会社の名前を出して、「株を購入してくれれば将来、高く買い取る」などとうそを言って、株の購入資金として５０万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。これまでの調べによりますと、松本容疑者は、携帯電話や銀行口座を準備するなどグループの統括役で、山田容疑者は現金の引き出し役とみられるということです。
２人は、うその電話をかけていたとして、すでに起訴された男らの供述などから浮かんだということです。
警視庁は、このグループが去年からことしにかけて、同様の手口で合わせて５億円余りをだまし取っていたとみて裏付けを進めています。
警視庁によりますと、調べに対していずれも容疑を否認しているということです。