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先物取引で詐欺容疑 宮城・福岡県警、元社長ら9人逮捕へ

 海外市場の商品先物オプション取引でうその説明をして出資金をだまし取った疑いが強まったとして、宮城、福岡両県警が14日にも、詐欺の疑いで、福岡市の投資コンサルタント会社「ワールドゲートカンパニー」(破産手続き中)の元社長の男(54)ら9人を逮捕する方針を固めたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、元社長らは共謀し、ワールド社を設立した2008年6月以降、宮城県などの高齢者数人に先物オプション取引に関する虚偽の投資話を持ち掛け、計千数百万円の出資金をだまし取った疑いが持たれている。
 両県警は昨年1月、特定商取引法違反(不実告知)容疑で、福岡市の本社と仙台市青葉区の仙台支店などを捜索。東北や九州を中心に顧客から数十億円を違法に集めた疑いがあるとみて捜査を進めてきた。顧客には東日本大震災の被災者も含まれている。
 捜査関係者などによると、ワールド社は福岡、仙台、大阪の3市に支店を構え、大豆などの先物オプション取引について「必ずもうかる」と勧誘。高齢者を中心に1人当たり数十万円から約5千万円の出資を募っていたという。
 同社の被害対策弁護団が資産を流出させないため、昨年3月末に福岡地裁に破産を申し立てて、地裁が同年5月に破産手続き開始を決定した。信用調査会社によると、負債総額は約30億円とみられる。


2012年11月14日水曜日


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