2012年犯罪白書 65歳以上の高齢者検挙人数、20年間で6倍に
2012年の犯罪白書が公表され、65歳以上の高齢者の検挙人数が、20年間でおよそ6倍に増え、特に、暴行や傷害などを起こす高齢者が激増していることがわかった。
それによると、2011年の刑法犯の認知件数は、およそ213万9,700件で、9年連続で減少したが、65歳以上の高齢者の検挙人数は、4万8,637人にのぼり、20年間で6.3倍に増えたという。
中でも、暴行事件を起こした高齢者は、20年前のおよそ50倍で、傷害事件についても、およそ9倍になるなど、粗暴犯の増加が顕著だという。
高齢者については、刑務所から出所後に再び犯罪を起こすケースが多く、法務省は、出所者の社会的な孤立を防ぐなど、再犯防止策を推進するとしている。